皆さんもご存知の通り、メルボルン(ビクトリア州) では外出時のマスクの着用が義務付けられました。シドニー(ニューサウスウェールズ州) でも、電車やバスの車内に「公共交通機関ではマスクの着用を強く推奨しています」というサインがあちこちに貼られ、マスクの必要性が高まってきていることを日々実感します。
マスクは街の薬局やスーパーの店頭で買うことができますが、オンラインで探すと、じつに多くのチョイスがあることに驚かされます。どうせ買うならいろいろ見比べて、機能や用途に合ったお気に入りのマスクを選んでみてはいかがでしょうか。
マスクを購入する時にまず考慮したいのが、どの種類のマスクが自分のライフスタイルに合っているかということ。家にずっといる人と、外出が多い人ではマスクをつける頻度が違います。また、スポーツをする人としない人ではマスクの素材やデザインの好みが異なるでしょう。シンプルなデザインがしっくりくる人と、カラフルなデザインが自分らしいと思う人もいるかもしれません。自分のライフスタイルに合わせてマスクを選ぶことで、すんなりと日常に取り入れることができます。
白、水色、黒などシンプルな色合いのベーシックなマスク。セット売りのものが多く、外出先で鞄の中に何枚か常備しておけば、いつでもすぐに交換できます。一回きりの使い捨てなので、洗ったりアイロンをかけたりする手間もいりません。病院や薬局などでも見かけるこのガーゼマスクは、ホコリや細菌をしっかり防いでくれるフィルター機能が備わっています。使用済みマスクは、ふた付きのゴミ箱に捨てるようにしましょう。
環境への配慮からゴミを出したくない、という人には、洗って再利用できる布マスクがいいでしょう。風邪を引いて、咳やくしゃみが出て困る時によく使うものです。マスク生地は、肌に優しいコットンが多く、シンプルなデザインのものからカラフルなものまでチョイスはいろいろ。
フィルターポケット付きのタイプもあり、使い捨てフィルターやマスクを収納する袋とセットになっています。20回(約1カ月)まで使えるので毎日使う人には便利でしょう。他にもマスク内の湿気や熱をコントロールして換気したり、外気の二酸化炭素を濾過して新鮮な酸素を取り込んでくれるバルブがついているから長時間つけていても快適に過ごせるというものまであります。
デザイン性の高いおしゃれなマスクは、コーディネートに取り入れてファッションとして楽しむことができます。ガーゼマスクにデザインが施されたものと、布マスクにユニークな装飾がされたものの2種類。時に布マスクには、スティッチやスパンコールが施されたり、デニムやレース生地で仕上げられたものがあったり、人目を引くデザインで一気に華やかな気分になります。あなた独自のファッションセンスをマスクで表現してみても楽しいですね。
オンラインで購入する時に一番気をつけたいのがサイズです。街中で、小さすぎるマスクをつけている人を見かけることがたまにありますが、サイズが小さすぎると、見た目がおかしいだけではなく、鼻と口をうまく覆うことができず、マスクの意味がありません。反対に大きすぎるとあちこちに隙間ができてしまい、そこから菌が入り込むことがあります。購入する際には、サイトのサイズチャートを参考にしっかりと測って確認するようにしましょう。
家計に負担がかからないよう送料にも気を配りたいところ。オーストラリア国内であれば、平均送料は9ドル前後ですが、まとめ買いをすると送料が無料になることもあります。アメリカなど海外から輸入すると送料が20ドル前後に跳ね上がるので、購入するマスクがどこから送られてくるのか、という点もチェックするようにしましょう。
マスクがどうやって作られ、売上がどのように運用されているのか、という点も見逃せないポイントです。製造工程が明らかになっているか、どんなチャリティに寄付されるのか、困っている人の助けになるのか、環境に考慮しているのか、などの目線から「エシカルショッピング」(環境や社会問題の解決に貢献できる商品を購入するというショッピングの理念)をするように心がけるのもとても大切です。
オンラインでマスクを探しているとよく見かける「売り切れ」のマーク。店頭だけでなく、オンラインでもマスクの在庫がない場合があります。売り切れと聞いて「早く買わなきゃ! 」とか「買いだめしなきゃ! 」と焦る気持ちになるかもしれませんが、現在多くの企業がマスク製造に乗り出し、急ピッチで製造しています。ぜひ心を落ち着けてマスク選びを楽しむようにしたいですね。
オーストラリア国内では、大小様々なオンラインショップでマスクを販売しています。
オーストラリアの大型薬局といえばやっぱりココ。オンラインでの品揃え随一。オンライン限定の使い捨てガーゼマスク50枚セットや黒の布マスクなどもあり。
値段で選ぶならeBay。送料も無料の場合がほとんどなので、お財布にとても優しいです。しかし、製造工程やメーカーがはっきり記載されていないものも多く、エシカルショッピングをしたい人には不向きかもしれません。
ポップでお洒落なファッションマスクがオンライン限定で販売されています。マスクに面白い一言がプリントされていたり、洋服と同じ素材のものがあったり、趣向が凝らされています。マスクの売り上げ金は、学生たちを(教育と医療の面で)サポートする目的で運用されています。
即日配達がウリのオーストラリアの大型セレクトショップです。「明日すぐにマスクが必要! 」というときでも大丈夫。セレクトショップなのでマスクの値段や素材、デザインを簡単に比較することができます。
2019年に起こったブッシュファイヤーがきっかけで発足したマスクブランドです。空気中の汚染レベルが急激に上がり、子供も大人も有害物質を吸い込む危険性が高まるブッシュファイヤー時でも、安全に心地よく過ごすために、シンプルかつ上質なマスクを製造販売しています。新型コロナウイルス対策はもちろんのこと、ジョギングをする時やスポーツをする時、風邪予防やアレルギー対策など、様々なシチュエーションで活躍してくれそう♪
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メルボルンにある家族経営の繊維製造会社が母体です。マスク着用の義務化によるマスク不足が懸念されたメルボルンで、人々の健康を守るために一役買ってくれています。薬局などで売られているマスクとは一線を画す再利用できる布マスクを製造販売しています。肌につく部分は柔らかいコットンを使用し、フィルターとして特殊な加工が施された布を挟み、外側は硬めのコットン生地で頑丈に仕上げています。フィルターは空気を吸うときに有害物質を通さないよう施されている。サイズは子供用、女性用、男性用の3種類です。
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カラフルでポップなマスクは、ついつい「可愛い! 」と叫んでしまいそうなデザインばかり。ブリスベンを拠点とし、失業者援助が目的で立ち上げられたこのビジネスは、家庭にミシンがあれば誰でもビジネスに参加できるシステムを取り入れています。マスクの売上金のほとんどが製造者に還元されます。ミシンが得意な人は、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。マスクはすべてコットン生地で、マスクサイズは大人と子供の2種類。デザインは自宅にある布を使っても良いので、その時によってデザインが変わるという手作り感もユニークです。
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オーストラリアのハンドメイドショップが運営する日本のメルカリやアメリカのEtzyのようなオンラインのフリーマーケットです。オーストラリアのクリエイターが作り上げたユニークな商品がズラリ! 好みのデザインや形を選んで、直接アーティストに発注するシステムなので「少し時間がかかっても、自分に合ったマスクを手に入れたい 」という人にはオススメ。マスクを購入することでアーティストもサポートできるので、アートや芸術に関心がある人はぜひオーダーしてみよう。
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オーストラリアのファッションブランドが打ち出すエレガントなファッションマスクはいかが? 洗練されたデザインのマスクを、ファッションの一部としてコーディネートに取り入れれば、自粛生活で落ち込んだ気分も吹き飛ばすくらいポジティブモードになれるかも! ブランド全体の売り上げの5%を独自で立ち上げた「Mask4Mate」というチャリティ団体に寄付したり、無料でマスクを寄付したりと、精力的に社会活動にも取り組んでいます。
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二重構造のコットン生地にフィルターポケットがついているカラフルな立体構造(3D)マスクが特徴。ストライプ柄やビビットカラーの目新しいデザインのマスクを取り揃えています。マスク素材には100%オーストラリア産コットンを使用し、オーストラリア国内の経済への貢献も企業理念に掲げています。
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サイクリング用反射ベストのブランドです。ベスト同様、生地に直接リフレクターが印刷されている他、軽くて通気性の良い仕上がりが特徴。特にアスリートにオススメ! 夜のランニングやサイクリングの際に最適で、色鮮やかなデザインは昼夜を問わずインパクト絶大です。
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新型コロナウイルスに打ち克つためには感染予防が肝心です。外出時にはマスクを着用し、人混みを避け、手洗いうがいをこまめにするようにしましょう。
オーストラリアには、もうすぐ春がやってきます。春は花粉の季節でもあります。アレルギー対策としてもマスクが大活躍してくれることでしょう。
皆さんがお気に入りのマスクを手に入れ、毎日を健康で安全に、そしてハッピーに過ごすことができますように。
(文/大森 真帆)