オーストラリアの魅力にビーチや自然を挙げる人は多いと思いますが、わたしにとってはスーパーマーケットです。オーストラリアに来て9ヵ月が過ぎた今になっても、飽きることなく毎回ついつい長居してしまいます。
多民族国家だけあって、棚には各国の食品がズラリ。スパイスコーナーの「Moroccan」や「Greek」といった名称と原材料を見比べながら味を想像してみたり、インスタントラーメンをあれこれ試してお気に入りを探したり(Udonって書いてあるラーメンがおいしい)、物珍しいディップを物色するなかでフムスにハマったりと(トルティーヤチップにつけて食べると激太りします)、オーストラリアにいながらさまざまな国の食文化を楽しんでいます。
そしてもうひとつおもしろいのが、健康に留意した食品の数々。グルテンフリーのパスタやパン、キヌアやチアシードといったスーパーフード、豊富なオーガニック製品と、日本では考えられない品揃えです。この間シドニーに妹が遊びにきましたが、彼女はグルテンフリーのパスタを喜々としてお土産に買っていました。日本で買うよりもずいぶん安く、種類も豊富なんだそうです。
私が普段の生活で特に重宝しているのは、ハイプロテインの商品。普段の食事で肉・魚・卵・豆などのプロテイン、つまりはタンパク質が不足しがちな私にとって、プロテインが多く配合されているパンやヨーグルトはとてもありがたい存在です。
例えばサンドイッチに野菜は山盛りに挟めても、ハムとチーズはせいぜい2~3枚。あまり挟みすぎてもおいしくない気がして、不足分のタンパク質の補い方に困っていましたが、パン自体がハイプロテインなら一気に問題解決です。野菜がもりもりのサラダやスープを食べているダイエット中でも、デザートにハイプロテインのヨーグルトを付ければ栄養バランスばっちり!(多分)
他にも、日本で見たことのない野菜にトライしてみたり、味付きのツナ缶を片っ端から買ってみたりと、実にさまざまな楽しみ方があります(ツナ缶はインドカレー味とチリが癖のないおいしさで使い勝手◎)。オーストラリアのスーパーマーケットはウールワースとコールスが二大巨塔ですが、パンはウールワース、野菜や肉なんかの精製食品はコールスがおいしい気がしています。そんな違いを探してみるのもまた一興。
日本とずいぶん異なるスーパーマーケットを存分にエンジョイできるのも、この国に住んでいるからこそ。滞在しているうちに、まだまだ楽しみたいと思います。
文:天野夏海(編集部)
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