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忍者の里・伊賀が伝統の伊賀焼と伊賀組紐の展示会を開催

伊賀流忍者発祥の地として古くから忍者の歴史や精神を発信し、海外からも注目を集める三重県伊賀市が、伝統工芸品である伊賀焼と伊賀組紐を展示する「Wabi-Sabi Gallery」を12月10日(日)から12月12日(火)までメトロ・ホテル・マーロー・シドニー・セントラルにて開催した。

伊賀市は、前日の12月9日(土)に開催された「Matsuri Japan Festival 2017」にも伊賀忍者のブースを出展し、「Wabi-Sabi Gallery」の開催と併せ、伊賀の魅力を忍者と工芸品の両面からPRするのが今回の一連のプロモーションの狙いと話す。

伊賀はローマ字に表記すると“IGA”となり、シドニーに住む人にとっては馴染みのある大手スーパーマーケットと同じ名前になるということもあり親しみやすいという点では間違いない。今回の伊賀焼と伊賀組紐の展示会では通な大人が工芸品の持つ特有の質感や美しさを楽しんでいた。

伊賀焼は耐火性の高い伊賀陶土を使用しているため、耐熱性、保温性に優れており、手触りや口当たりの良さは料理を引き立てる。美しく染め上げられた絹糸を規則的に移動させることで組まれる伊賀組紐は独特な風合いを持ち、映画「君の名は。」では、主人公の三葉と瀧の運命を結ぶ重要なアイテムとして登場したことにより、国内外での認知度も急上昇したとのこと。

どちらも長年にわたって育まれてきた職人の技によって作られる伝統工芸品。うっとりするほどの繊細なデザインと実用性を兼ね備えており、毎日の生活を支え、そして豊かにしてくれる。今回の展示会は気に入った商品があれば実際に手に取って見たり、購入することもできたので、シドニー在住者にとっては貴重な機会になっただろう。

「わび・さび」を醸す三重県伊賀市の伝統工芸。時代を超えて愛される日本古来の美意識を再確認させる展示会となった。

 

色とりどりの美しい伊賀焼


組紐をアレンジした数々のグッズ

伊賀の歴史を紹介するパネル

 

取材・写真・文:德田 直大(編集部)

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