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自分の歯の状態がリアルにわかる3Dアニメーションを体験してきました!

以前より何度もお世話になっているシティーワールドタワー歯科(デンタルクリニック@ワールドタワー)は、最先端の技術を駆使した見えない矯正治療・インビザラインでとっても有名です。

今回はインビザラインの治療の前にする歯の3Dアニメーションスキャンを編集スタッフS(以下S)と、インビザラインに興味津々の編集スタッフK(以下K)が体験してきました! これは、スキャニングで歯型を3Dコンピューターデータ化することで、最短距離で治療計画を立てられるんだとか。

まずはじめに院長であるキム先生に、改めてインビザラインのメリットなどをお伺いします。

インビザラインのメリット

キム先生:インビザラインの最大のメリットはほとんどの場合、抜歯をせずに治療ができることだと思います。口の周りの状況も最終的にかなり変わります。今まで違う歯科で、抜歯しないと無理と言われていた患者さんが、こちらに来て抜歯をせずに治療をすることができました。また装置が透明ですので、従来の針金のものより見た目がいいのもメリットです。

S:ここまでこんなにきれいになるんですね! 基本的な質問になってしまうのですが、なぜインビザラインでは抜歯をせずに治療することができるのでしょうか。

キム先生:歯を奥に移動させていくことによって、スペースを作るんですね。口の奥にはじつはまだスペースがあるので、奥に少しずつ歯を移動させて、歯並びをきれいにしていくのです。

口の奥にスペースがまだあったことも、歯を移動させることができることも知りませんでした。実際の患者さんの写真を見せていただくと、確かに歯が少しずつ移動していることがわかります。

イラストでもわかりやすく解説

S:日本人でもアゴが小さい人がいると思うのですが、そういう人でも歯を奥に移動させることはできるんでしょうか?

キム先生:アゴが小さい人はアゴを広げて治療します。

S:アゴを広げる……?

キム先生:インビザラインのマウスピースで口の奥を圧迫して少しずつ広げていくんです。

一瞬急に広げるのかと思って不安になったSはそれを聞いてひと安心。

S:インビザラインのマウスピースはどちらで作られているんですか?

キム先生:現在はアメリカの工場で製造されていますが、日本にも工場を造る計画があるんです。

S:そうなんですね! では今よりもっと身近になりそうですね。インビザラインには年齢制限などはあるんでしょうか?

キム先生:特にありません。私の場合、下8歳、上は87歳までの患者さんがいます。

S:そんなに幅広い年齢層に支持されているなんて知りませんでした。実際治療にはどのくらいの期間がかかるのでしょうか。

キム先生:ケースバイケースですが、平均して1年から2年ほどかかります。しかし簡単な場合ですと半年ほどで終わることもありますよ。

S:半年で終わるケースもあるんですね! 以前の取材でインビザラインには高い技術が必要というお話をうかがいましたが、なぜ高い技術が要求されるのでしょうか。

キム先生:インビザラインは基本的にマウスピースを作るアメリカの会社と協力して、治療の計画を立てていくのですが、アメリカの会社の人たちは歯の専門家ではなく、グラフィックデザイナーなんですね。ですから歯の細かい状態などはわからないんです。そのため私たちが歯の状態を見ながら、細かい計画などを組み上げていきます。つまりこちら側がしっかりしていないといけません。

だから先生たちの高い技術と経験が要求されるわけですね! メリットしかないインビザラインのことがわかったところで、いよいよ3Dアニメーションスキャンを体験することに。

3Dアニメーションスキャン体験!

今回3Dアニメーションスキャンを撮ってくれるのはケイリー先生。日本語は話せませんが、とってもわかりやすい英語で説明してくれる上にきさくな先生なので、安心して身を任せられます。

「新たな世界を体験できるわよ」とのケイリー先生の言葉のもと、いよいよ3Dスキャンがスタート。はじめに唇に大量のワセリンを塗ってもらうK。これはスキャンする間に唇が乾燥してしまうのを防ぐためなんだそう。口の中を乾燥させないとスキャンがうまく撮れないんだとか。

さまざまな角度から歯のスキャンを撮っていきます。こんなに細かく撮るからこそ、緻密な3Dアニメーションが完成するんですね!

さらにこちらの機械は、うまくスキャンができていないと「今のスキャンはうまくできていません」と指摘するので、スキャン漏れもなく安心です。

無事にすべての歯の3Dスキャンが終了し、いよいよKの歯の3Dアニメーションが登場です!

3Dなので当たり前なのですが、モニターに映し出される歯の画像はとても立体的で、ふたりで思わず「おおー」との声が漏れます。

歯のお悩み相談開始

通常は歯のお悩み相談に関してはキム先生が担当しますが、今回はスキャンに引き続きケイリー先生にご担当していただきます!

K:左上の八重歯がずれているのが悩みなのですが、こちらをインビザラインで治すにはどのくらいの時間がかかりますか?

ケイリー先生:そうですね…、こちらの歯の位置を調整するには、ほかの歯をたくさん奥に移動させる必要があるのと、ちょっと頑固な歯でもありますし、この歯は歯の中で根っこが長いもののひとつであるので、1年以上はかかると思います。ちょっと動かすのに時間がかかりそうですね。

K:わかりました。通常はどのくらいの頻度で通うことになりますか?

ケイリー先生:まず通常はキム先生が患者さんの歯を診て、治療方針を決めます。その後インビザライン専用の最新ソフトウェアを使用する必要があるので、アメリカに患者さんの歯のスキャンを画像を送ります。そこからアメリカ側とキム先生が話し合いをしながら、キム先生の治療方針に沿ってアニメーションを製作していくんです。大体のアニメーションが仕上がれば、あとはキム先生が細かい分析をして最終段階に入ってきます。患者さんのために最高なものを求めるキム先生なので、アニメーション画像が仕上がるまでに2-4週間はかかってしまいますが、仕上がりは精密で完璧です。その後、患者さんに再度来院いただき、受付担当者、もしくはキム先生が一緒にアニメーション動画を見ながら、丁寧に説明してくれます。もちろん同意が無いうちは治療は進めたりはしません。どのくらいの頻度で来院していただくかなどは、日本への帰国日などもあるので、ひとりひとりオリジナルのプランになるわけですね。 

K:キム先生がインビザラインで大変有名で、経験が豊富と伺っているので、とっても安心です。アニメーションができあがるのが楽しみですね。料金はどれくらいになりそうですか?

ケイリー先生:平均が$5000-$8500くらいですね。それは患者様のケースによって違ってきます。複雑なケースほどアライナーの数が多くなるので、お値段も上がりますが、ひとりひとりオリジナルのプランになるので、アニメーションを製作してから、詳しいお値段はお伝えできると思います。

K:先生の目から見てほかに気になる歯ってありますか?

ケイリー先生:そうですね…、下の歯、Kさんが気にしている八重歯の下にある歯ですね。こちらは少しずれているので調整したほうがいいと思いますね。スキャンで見ても、ずれているのがわかると思います。

言われてみると確かに少しずれています。自分でも気がつかなかったずれも指摘をしていただけるので、専門家といっしょに確認できるのはいいですね。

従来のスキャン画像よりはるかにリアルでわかりやすい、3Dアニメーション。無理に治療を進めない姿勢にも誠実さを感じました。

 

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デンタルクリニック@ワールドタワー(シティワールドタワー歯科)
所在地:Suite 1104, Level 11, World Tower Commercial, 87-89 Liverpool Street, Sydney
電話:02-9269-0517(日本語ライン)
Email:j.info@bestdentist.com.au (日本語対応)
営業時間:月〜金 9:00-18:30 土日祝休
WEB:http://www.haisha.com.au

 

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文・撮影・取材:鈴木利衣子(編集部) 協力:小西奈緒美

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