みなさん「ブルー・マウンテンズ」へ行ったことはありますか? ブルー・マウンテンズとは、シドニーの有名な観光地の一つで、地元のオージーに「おすすめの観光地は?」と聞いたら、ほぼ100%の確率でブルー・マウンテンズの名前があがるでしょう。
昔から地元の人たちに愛されていますが、2000年に世界遺産に登録されて以来さらにその名が知られるようになり、世界中からたくさんの観光客が訪れています。シドニーで手軽に日帰り旅行ができる世界遺産ということもあって、時期によっては観光客で溢れ、記念撮影するのが大変なんてことも。
なんとなく有名だということは知っていても、ブルー・マウンテンズという名前の由来やブルー・マウンテンズが有名な理由、ブルー・マウンテンズで何ができるかなど知らない人も多いのでは…、ということで今回は公式ブロガーのマユが、ブルー・マウンテンズについてとおすすめの観光ルートを詳しくご紹介します!
ブルー・マウンテンズはシドニーから北西へ車で2時間のところにあるニューサウスウェールズ州の国立公園です。「マウンテン」と呼ばれているため山を想像しますが、実は広大な国立公園で、正式名称は、「ブルー・マウンテンズ国立公園(Blue Mountains National Park)」といいます。2000年にグレーター・ブルー・マウンテンズ地域の一部として世界遺産の仲間入りを果たしました。
ブルー・マウンテンズの「ブルー」は、ユーカリの木から揮発されるオイルが太陽光に反射し青く霞んで見えることからその名がつけられたそうです。では、グーグル先生での下調べもここまでにして、さっそくブルー・マウンテンズへ行ってみましょう(笑)!
シドニー市内からブルー・マウンテンズへの行き方は「電車を利用する」 「車で行く」 「ツアーに参加する」の3つの方法があり、どの方法でもシドニー市内から2時間ほどで行くことができます。休日にブルー・マウンテンズへ行く場合は電車がおすすめです!
シドニーの公共交通機関を利用するためにはOpal card(オパールカード)というチャージ式ICカードが必要になります。このカードさえ用意すれば、ニューサウスウェールズ州の電車、バス、路面電車、フェリーといった全ての公共交通機関で利用することができます。
日本のSUICAやICOCA同様、利用する度に交通費がかかりますが、オパールカードには1日の運賃の上限額が決まっていて、上限を超えるとそれ以降その日は無料で利用することができるようになります。お出かけの多いであろう日曜日の運賃の上限額はなんと2.7ドルと低く設定されているので、お得に済ませるなら電車が断然おすすめです!
セントラル駅またはストラスフィールド駅から、ブルー・マウンテンズライン(Blue Mountains line)に乗車します。シドニー市内の街並みから大自然へと変わる景色を楽しみながら電車にゆられていると、あっという間に2時間がたっていました。
通常は、ブルー・マウンテンズの玄関口であるカトゥーンバ(Katoomba)駅で降りることが多いと思いますが、今回は私のおすすめスポットでもあるルーラ(Leura)駅で一度下車してからブルー・マウンテンズへ向かうことにしました。
ルーラ駅はカトゥーンバ駅の1つ手前の駅で、人口約4000人の花と緑に囲まれた小さな街です。ルーラ駅を降りるとすぐにルーラ・モールという街のメインストリートがあります。ビンテージものが見つかりそうな洋服屋さんやおしゃれなカフェ、美味しいチョコレート屋さんなどが立ち並ぶ、なんだか懐かしい雰囲気のする通りです。とにかくどこを切り取ってもレトロでおしゃれな街なので、ルーラで撮る写真はインスタ映え間違いないです!
ルーラでは、シドニー市内と違ったザ・ローカルの一品がゲットできるチャンスなので、時間があればここでショッピングやランチを楽しむのもおすすめです。ルーラでは、10/1~10/14の間「ルーラガーデンフェスティバル」という花のお祭りも開催されるそうなのでそちらも要チェックです。
ちなみにこの通りには、スーパーマーケット(Woolworths)もあるので、ブルー・マウンテンズに向かう前に飲み物や軽いお菓子などをゲットできます。長い一日になるのでここでトイレを済ませておくのもアリかも。
一通りルーラの街並みを楽しんだ後は、ルーラ駅に戻っていよいよブルー・マウンテンズの玄関口であるカトゥーンバ駅へと向かいます。カトゥーンバへの電車は40分~1時間に1本ほどしか運行されていないので、電車の時間を確認しながらルーラを楽しむのが良いでしょう。
カトゥーンバ駅に着いたら、駅前のバス停から「エコーポイントルックアウト(Echo point lookout)」行きのバスに乗り換え約15分、「エコーポイントルックアウト」に到着です。エコーポイントルックアウトは名前通り展望エリアになっていて、「ブルー・マウンテンズの観光といえばこれ!」といっても過言ではない「スリー・シスターズ」と呼ばれる3本の切り立った奇岩(砂岩)を見渡すことができます! この展望エリアでは記念撮影をしたり、トレッキングコースを歩いてみたり、スリー・シスターズの近くまで降りて岩肌にタッチすることもできます。
「スリー・シスターズ」にはオーストラリアの先住民族であるアボリジニから語り継がれるある有名な伝説があります。その伝説では…『昔、ある村に住む美しい3姉妹が、種族の違う3兄弟と恋に落ちました。3姉妹が住む村では他の種族との結婚を禁じられていたため、駆け落ちしようと考えた3兄弟は3姉妹を村から無理やり連れ出そうとします。村の長老は3兄弟に怒り、男達から3姉妹を守るために3姉妹の姿をなんと岩に変えてしまいました。その後長老は3兄弟との争いの中で命を落としてしまったため、誰も岩に変えられた3姉妹を元の姿に戻せなくなってしまった』と言われているそうです。
そんないわくつきのスリー・シスターズですが、昼間は太陽の光で照らされる姿を楽しめ、夜にはライトアップされた岩が夜空に美しく浮かび上がる幻想的な雰囲気を楽しむことができます。岩肌が季節や時間によって表情を変えるため、毎回新鮮な発見があります。私も何度か訪れていますが、紅葉を楽しむことのできる秋のブルー・マウンテンズは特におすすめです。シドニーに長く滞在できるようであれば、何度か足を運んでみてもいいかもしれないですね。
エコーポイントルックアウトの景色同様、ブルー・マウンテンズにきたら絶対に外せないのが「シーニックワールド」と呼ばれるアトラクション施設です。シーニックワールドは、エコーポイントからバスで約10分、徒歩で約30分の場所に位置します。天気が良かったのでシーニックワールドまで歩いて向かってみたのですが、慣れていない山道と思った以上に体力がなかったため30分のウォーキングでへとへとに(笑)。体力に自信のない方はバスがおすすめです!
シーニックワールドに着いたら、チケット売り場で入場券(大人39ドル・入場料込)を購入します。この入場券があれば3種類の乗り物が乗り放題で、森林ウォーク(Walk way)にもアクセスできます!
まずは、熱帯雨林の中を最大傾斜52度という世界一の急こう配で滑り下りるトロッコ列車に乗車。乗車時間は約2分と一瞬ですが、子供用のジェットコースターかと錯覚してしまうほどスリル満点!乗車時に座席の角度を調節できるので、好みに合わせて調節しましょう。私は乗る前に座席の角を調節できることに気付かず、最大の角度で降りてしまったようで調節すればよかった…と降りてから後悔しました。トロッコ乗車から発車、下車までが一瞬なので皆様はぜひ後悔のないようにしてください(笑)。
レイルウェイから下車すると、古代熱帯雨林の中を散策できる2.4キロの森林ウォークに繋がっています。採炭作業で掘られた洞窟などを鑑賞しながら10分から15分ほど歩道に沿って歩いていくと、2つ目の乗り物Cable way(ケーブルウェイ)乗り場に到着です。
ケーブルウェイは最大84人乗りの大型ケーブルカーで、今まで森林ウォークに沿って歩いて下ってきたジャミソン渓谷から山頂まで約510メートルの距離を今度はゆっくりと上ります。ケーブルカーの車内では、陽気なスタッフによるゆかいな説明を聞きながら、スリー・シスターズやカトゥーンバフォールズ(Katoomba falls)と呼ばれる滝を眺めることができます。(※8/1~9/16はケーブルウェイ工事のため運休予定。)
最後のアトラクションはスカイウェイ。ジャミソン渓谷の上空270メートルを往復する空中ゴンドラで、スリー・シスターズはもちろん、広大なジャミソン渓谷を望めます。床の一部が透明になっているグラスボトムフロアから見るジャミソン渓谷は少しスリリングで旅の締めにはぴったりの乗り物です。
今回紹介したルートをまとめると、『シドニー市内から電車でブルー・マウンテンへ⇒ルーラ駅で下車し街並みを楽しみつつ腹ごしらえ⇒エコーポイントルックアウトで下車し有名なスリー・シスターズの前で記念写真⇒シーニック・ワールドで3つのアトラクションに乗って大自然を堪能』でした♪
私のおすすめのルートと、有名な場所や施設の特徴をご紹介しましたが、ブルー・マウンテンズのまわり方は何通りにもなります。ご自身にあったブルー・マウンテンズの楽しみ方を是非見つけてみてくださいね!
ちなみにシーニックワールドのチケット売り場と同じフロアにあるお土産屋さんでは、シティには売っていないような珍しいお土産や、はちみつの試食などもあるので要チェックですよ!
今回ご紹介した各乗り物を動画で見るには、シーニックワールド公式WEBサイトへ!
この他にもシドニーには、日帰りで行くことができる魅力的なスポットが盛りだくさん。
くわしくは、こちらのリンクから!