運転免許を取得する
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運転免許を取得するには、最低36カ月の運転経験と、4つの試験に合格することが必要。まず、交通法規の解説書(Road User's Handbook)をRTA(http://www.rta.nsw.gov.au)からダウンロード(日本語版、無料)。交通法規を勉強して学科試験(Driver Knowledge Test、DKT)に合格すると5年間有効の仮免許 (Learner's Licence)が取得できる。
免許保持者同乗のもとで120時間の運転実習をして12カ月後、実技試験を受ける。なお120時間のうち20時間は夜間の運転を しなければならず、実習記録をログブック(Log book)に記録する必要がある。(25歳以上の場合は、実技試験の受験に12カ月間やログブックは必要ない)合格すると初心者免許(Provisional Licence)のP1(赤色。18カ月有効)が交付される。
P1免許を保持して12カ月後、危険認知試験(HPT)を受験、合格するとP2(緑色。30カ月有効)免許が交付される。さらに、24カ月 後の運転資格試験(DQT)に合格すると、晴れて正規の運転免許証 (Full Licence)が交付される(1年、3年、5年の3種類)。
仮免許は速度制限80km、車に「L」マークを付けて運転。P1は速度制限90km、P2は速度制限100kmで、「P1」「P2」マークを付けて運転しなければならない。仮免許やP1・P2初心者免許期間に交通違反や事故を起こすと、 免許停止や免許取得に必要な保持期間が無効になるので十分注意すること。
日本の運転免許証を持っている場合
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日本の運転免許証を保持している一時滞在者の場合、ニュー・サウス・ウェールズ州の運転免許証を取得せずに州内を運転することは許されているが、新たに運転免許証を取得する場合は、州内に居住してから6カ月後に申請ができ、12カ月有効の「Q」コード付き運転免許証が発行される。
日本の運転免許証を持っている永住権保持者の場合は、クラスCの車種に限り、「学科試験」「実技試験」が免除され、「視力試験」 だけで免許証を取得することができる。以下の必要書類を最寄りのRTAに持参し、申請する。
①日本の運転免許証とその英訳記載事項証明書
②身分証明書(パスポート)
③住所の証明(電気・ガス・電話の請求書、納税者番号確認書)
●英訳記載事項証明書
Community Relations Commission for a Multicultural NSW に日本の運転免許証とパスポートを持参して申請する。
■ Community Relations Commission for a Multicultural NSW
Adress: Level 8, 175 Castlereagh Street, Sydney
Tel: 02-82556767
Web: http://www.crc.nsw.gov.au/services/language_services
安全運転と交通法規
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オーストラリアは、左側通行で日本と交通法規がほとんど同じで安心しがちだが、細かいところで法規やマナーに違いがある。
●シートベルトの着用
運転者はもちろん、助手席だけでなく後部座席の同乗者全員が、シートベルトの着用を義務付けられている。着用を怠ると、点数制で3ポイントを失うほか、高額な罰金が科せられる。
●携帯電話の使用
運転中や停車時の携帯電話の使用は厳しく禁止されている。同乗者に手渡す以外、携帯電話を手にしただけで罰金となる。
●チャイルド・シート
子どもには年齢に合わせた適切なチャイルド・シートの着用が義務付けられている。ベビー・カプセル(Rearward Facing Capsule)は生後約6カ月以内(9kg、70cm以下)の乳児用、チャイ ルド・シート(Forward Facing Car Seat)は6カ月〜4歳位(8〜18kg)までの幼児、チャイルド・ハーネス(Child Harness)はチャ イルド・シートに収まらなくなった2歳〜7歳位までの子ども(14〜32kg)に使用。チャイルド・ハーネスは14〜16kgの場合は、ブースター・シート(Booster Seats)をシートベルトと一緒に使用する。 使用期間の短いベビー・カプセルはレンタルが可能。地域の自治体や病院、コミュニティーグループなどから借りられる。
日本と違う交通法規
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●右側優先の原則
右側から来る車両が優先される。正確には直進、左折、右折の順に優先し、交差する場合のみ右側優先を適用。脇道が本道に直進 して接続する場合、優先道路が標識、白線で指示されている。
●ラウンドアバウト
交差点の中央が円形の島になっていて、車はその周囲を時計方向に回る。先にラウンドアバウトを回っている車を優先する。ラウン ドアバウトに入り、左折、直進、右折するに関わらず、ラウンドアバウトを出る直前には、左の方向指示を出す。入った位置からラウンドアバウトの半円先でラウンドアバウトを出る場合には、まず右の方向指示を出し、出る直前に左の方向指示を出す。
●踏切
遮断機のない踏切では原則として徐行するだけで、一時停止しなくてもよい。標識があれば従う。
●制限速度
制限速度の標識が出ていない市街地は時速50km、郊外や高速道路は時速100km制限。学校の通学路は特に厳しく取り締まられており、登下校時は時速40km制限になっている。