オーストラリアを訪れたのなら、ぜひとも一度は乗ってみたいのがフェリーです。まだオーストラリアが英国の植民地であった1789年に運航を開始してから現在まで、デザインや技術の革新を重ねながら、市民や旅行者の足として幅広く利用されています。
200年以上のフェリーの歴史の中でも、水中翼船の登場は大変に画期的なことでした。1965年1月7日に、水中翼船「MV Manly」がサーキュラーキー/マンリー間に就航。船底の水中翼により浮揚力をつけ、水の抵抗を少なくする水中翼船は、わずか17分での移動を可能にし、現在運航している高速フェリーも水中翼船です。ちなみに、MV Manlyはスイスの会社「スプラマール」の技術を用いて、日立が製作した船だと言われています。
シドニー市民の間でも本格的に普及してきた、チャージ式ICカードの「Opal」ですが、残念ながら私営の高速フェリーにはいまのところ対応していません。州政府は乗客の要望に応えるため、Opalカードの適用に取り組んでいくことを2015年末に発表しました。高速フェリーがより身近になる日は、そう遠くはないのかもしれません。
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