ANA所属キャビンアテンダント(左、中央)とグランドスタッフ(右)。
中央はオーストラリア人キャビンアテンダントのキャサリン・ソープ氏。
ANA(全日本空輸株式会社)がシドニー~羽田便の就航を記念して、3月4日、ロックスにある現代美術館(MCA)にてカクテルレセプションパーティを開催した。シドニー日本商工会議所会員や旅行会社、パートナー企業関係者を中心におよそ200名が招待され、ネットワーキングや祝賀の一環で行なわれた往復航空券の当たる抽選会など、歓談の場を大いに楽しんだ。
高岡正人・在シドニー日本国総領事の「就航してから、ほぼ満席の状態が続いているということを聞き、うれしく思っている。双方向からのよりいっそうの行き来を期待する。2016年2月に両国がTPPに署名したことも大きく拍車をかけるだろう」というスピーチに続き、卯滝勝・シドニー日本商工会議所会頭(豪州三井物産シドニー支店長)、ケリー・メザー・シドニー空港CEO、サンドラ・チップチェイス・NSW州政府観光局CEO、巽麻里子・JNTOシドニー事務所長、ジョナサン・オデア・NSW州政府議員などのゲストが登壇。以前日豪ルートを運行していたANAが、16年ぶりにシドニーの空に帰ってきたことを歓迎するとともに、シドニー~羽田便の引き続きの成功、さらに今後のオーストラリア他都市と東京の直行便の就航への期待を示した。
高岡正人・在シドニー日本国総領事 卯滝勝・シドニー日本商工会議所会頭
(豪州三井物産シドニー支店長)
ケリー・メザー・シドニー空港CEO サンドラ・チップチェイス・NSW州政府観光局CEO
巽麻里子・JNTOシドニー事務所長 ジョナサン・オデア・NSW州政府議員
本レセプションのため来豪した、志岐隆史(全日本空輸株式会社常務取締執行役員営業部門統括)氏は、「就航してから約3ヵ月が経ちますが、平均して搭乗率は9割を超えていて、非常に手応えを感じています。日本からとオーストラリアからのお客様とで6対4ほどの割合で、オーストラリアのお客様にもかなりのご利用をいただいています。16年前に運航していたブリスベン経由の路線ではなかなか黒字を出すことはむずかしかったのですが、やはり最近のインバウンドの効果は大きいですね。2015年1月に発行した日豪EPA(経済連携協定)の影響も大きく、ビジネスにもレジャーにもご利用いただいています。羽田ルートは国内線に繋がるので、そういった点もオーストラリアのお客様にご利用いただいているのかなと思います。ぜひみなさん支えてください」と話した。
(左から)定行亮・全日本空輸株式会社シドニー支店長
/志岐隆史・全日本空輸株式会社常務取締執行役員営業部門統括
オーストラリアから日本への訪問者数は、2015年には前年比24%増の37万人の過去最高を記録。一方の日本からオーストラリアへの訪問者数も前年比3%増の33万人を記録しており、日豪間を結ぶフライトの需要は今後ますます拡大していくことが予想される。なかでもANAは双方向間で夜に出発し、朝に到着するダイヤで運航しており、時間を有効に使うことができると評判。利便性の高さ、さらに最新機器や日本式の行き届いたサービスを武器に、双方向間の行き来をさらに活発にする一翼を担っていくことは間違いない。