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今日は何の日?/4月8日

4月8日は忠犬ハチ公の日です。

飼い主が亡くなってからも、生前の飼い主の出勤・帰宅時間にあわせて渋谷駅へと9年もの間通い続けたハチ公は、渋谷の待ち合わせスポット(JR渋谷駅北口ハチ公銅像前)として誰もが知っていますが、じつは毎年4月8日にハチ公銅像前で慰霊祭が行なわれ、お神酒や榊(さかき)が供えられ、献花が行なわれています。

 

ところで、オーストラリアにも有名な犬の銅像があるのを知っていますか? 

西オーストラリア州ピルバラ地区のダンピアにあるレッド・ドッグの銅像です。

 

© Tourism Western Australia

 

レッド・ケルピー種のその犬は、赤褐色の毛色に、ピルバラの赤土と強い日差しがさらに赤みを加えていたことから、「レッド・ドッグ」の愛称で親しまれていました。

1971年頃に炭鉱都市のパラバードーで生まれ、最初の飼い主と移り住んだのがダンピアでした。2番目の飼い主だったバスの運転手といっしょにあちこち旅するうちに、地元の人たちに知られるようになり、飼い主の死後も地元の人たちの車をヒッチハイクしながら旅を続け、1500km離れたパースにまでも行き着きました。地元の人たちからの愛情はとても深く、交通組合や、スポーツクラブにソーシャルクラブの会員権、さらには銀行口座も持っていたのだとか!

毒が原因で1979年にその生涯を終えたレッド・ドッグでしたが、銅像に姿を変えて今でも地元の人たちに愛され続けています。

レッド・ドッグはさまざまな創作物にインスピレーションを与え、イギリス人作家、ルイ・ド・ベルニエールの同名小説を映画化した『レッド・ドッグ(Red Dog)』(2011)はオーストラリアでも大ヒットしました。

映画では亡くなった飼い主を探し続けて、西オーストラリア州を飛び出し、日本にまで行くという、まさにオーストラリア版・忠犬ハチ公とでも言わんばかりのレッド・ドッグが描かれています。

ちなみに、リチャード・ギア主演の映画『HACHI 約束の犬(Hachi: A Dog’s Tale)』(2009)で、ハチ公もハリウッド進出を果たしています。

日本とオーストラリアの「忠犬物語」、まだ観たことがない人は、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?

 

■映画『HACHI 約束の犬』(2009):http://www.imdb.com/title/tt1028532/

■映画『レッド・ドッグ』(2011):http://www.imdb.com/title/tt0803061/

 

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