旅行/観光

今週の数字/ 10と1と11

質問です。

オーストラリアの十大都市は?

シドニー

メルボルン

ブリスベン

パース

アデレード

ホバート

キャンベラ

ダーウィン

…と、ここまでは主要な州都なので正しい答えだと思います。さて、あとふたつ、あなたはどこを挙げますか?

人口でいうと、ニューキャッスルとウーロンゴンが挙げられますが、サーファーズパラダイスやケアンズも捨てがたいですね。ただし、ゴールドコーストは都市というよりも地域なので、除外します。

とりあえずここではNSWとQLDの両州から一つづつということで、以下を十大都市にしておきます。

シドニー

メルボルン

ブリスベン

パース

アデレード

ホバート

キャンベラ

ダーウィン

サーファーズパラダイス

ニューキャッスル

では、オーストラリアの十大都市で、どこが一番ですか?

どこが一番と言っても難しいですが、「どこが一番住み良い街か」と聞かれれば?

先日発表された「住みやすい都市ランキング」では、1位にメルボルンが選ばれました。しかも6年連続で1位です!上位10都市にはオーストラリアの州都が3都市もランクインしています。(英国の経済誌「エコノミスト」の調査部門EIUによる「Liveability Ranking 2016」から)

はい、そうです。今週の数字の最初の10はオーストラリアの十大都市で、次の1は「一番住み良い街」の1でした。

【2016年 住みやすい都市ベスト10】

(1)メルボルン

(2)ウイーン(オーストリア)

(3)バンクーバー(カナダ)

(4)トロント(カナダ)

(5)アデレード

(6)カルガリー(カナダ)

(7)パース

(8)オークランド(ニュージーランド)

(9)ヘルシンキ(フィンランド)

(10)ハンブルク(ドイツ)

この調査は、世界140都市を対象に、

(1)政治・経済・社会の安定性、

(2)医療サービス、

(3)文化・環境、

(4)教育、

(5)インフラ、

の 5分野で30以上の項目を評価して、その街の「住みやすさ」を明らかにするというものです。各項目に1から100までのポイントを与えて、80〜100ポイントは「生活上の困難が極めて少ない」、逆に50ポイント以下は「生活するうえで多くの制限がある」としています。

オーストラリアはベストテンにメルボルン、アデレード、パースがランクインしています。

ところで今週の数字の最後の数字「11」は、シドニーの順位です。ちなみにブリスベンが12位に入っています。

シドニーはこれまでベストテン入りを続けていたのですが、今回「テロの脅威」が高まっているということで7位から転落してしまいました。

テロの脅威といえば、同様にシリアのダマスカス(140位)やリビアのトリポリ(139位)が大幅に順位を落としています。フランスのパリも順位を落としました。オーストラリアも、あまり“世界で最も住みやすい街”に気を許していると、思わぬ危険に襲われるかもしれません。

世界有数の大都市ニューヨークやロンドン、パリ、東京などは、遊びから生活の質まで豪華で満足のゆく暮らしが得られる反面、物価も高く、交通渋滞、犯罪多発、環境問題など、快適な生活とは言えないようです。そのため、必ずしもランクが高くはありません。

その点、ベストテンに6つも入るオーストラリアやカナダの共通項は一体、何でしょう?

答えは「人口密度の低さ」です。ということは、田舎の街の暮らしがいかに人間に快適な暮らしを与えているかということですね。

(メルボルンの人に田舎というと怒られそうですが…)

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