Images courtesy City of Sydney
夏が来たころから、Wynyard ParkやSydney Squareなどの広場に、ストライプのデッキ・チェアが点々と並べてあるのをよく見かけます。やたらとあるので、誰が置いているのか気になっていました。
近くにあるカフェかもと思って店員さんに尋ねてみると、NSW州の地方公共団体City of Sydneyが、夏のあいだの休息スペースとして市民や観光客のために設けているとのこと。
なんでも、ニューヨークの都市計画から着想を得て始めたらしく、所定の広場に色とりどりのデッキ・チェアを100脚以上も置いてあるそうです。なかにはカフェ・テーブルやコンテナ入りの本まで置いてあるところも。デッキ・チェアに身を沈めて読書をしている人や、ランチを食べている人、隣同士でおしゃべりしている人など、広場では思い思いにくつろぐ人々を目にします。
3月末までのあいだ、雨の降っていない日に下記の場所に行けば、日没ごろまでデッキ・チェアが出してあります。
・Sydney Square(タウン・ホールの建物の広場)
・Wynyard Park
・Paddington Reservoir Gardens
・Harry Jensen Community Centre
・Llankelly Place(ポッツ・ポイントのDarlinghurst Road近く)
ちなみに、友人が座っていたとき底が抜けたらしいので、クオリティはあまり期待しない方がいいかと。サングラスと水着姿で寝そべってただ日光浴をしていたというから、使い方は人それぞれです。私はボンダイ方面へ行くとき、Oxford StreetのPaddington Reservoir Gardensに立ち寄ったのですが、ここはフリーWifiもあって、とても居心地のいいところでした。
忙しい時間の合間に街中でもゆっくりできる場所を、と設けられた粋な計らい。仕事の合間や学校の帰りに、疲れた頭と体をリラックスさせてみてはいかがでしょうか。
文:武田彩愛(編集部)