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自動車保険について

オーストラリアの自動車保険は、大きく3つに分けられます。

 

1.強制賠償責任保険 (Compulsory Third Party Insurance) (CTP)

CTPは日本と同様で、自動車やバイクを購入する際に、法律によって加入が義務づけられている保険です。CTPは、事故で相手方を死傷させてしまった場合のみに適用されます。この保険料は、毎年支払う自動車登録料と一緒に払います。NSW州では6社ほど(QLD州では4社ほど)のCTP保険会社に蓄えられ管理されています。

事故の被害者がCTP保険会社に対して賠償請求を行うには、まず最初に法律に従って、車の運転手に過失があったと証明する事が必要です。この過失は、刑事事件になるような大層なことではなく、一瞬の油断で衝突してしまったなどの行為も含まれますので、比較的証明するのは難しくありません。そして過失があったと認められたら賠償金を受け取る権利が発生します。この際、運転手個人に対する責任追及はありません。

以下の2つの保険の加入は、任意となっていますが、万が一のことがありますので入っておくことをお勧めします。

 

2.対物賠償保険 (Third Party Car Insurance) (TP)

TPは、事故相手の車や物だけを補償する保険です。従って、TPでは事故でご自分の車や物に損害があったとしてもカバーされず、保険金は支払われません。

しかし、相手方が保険未加入者で相手方に過失があれば、通常$3,000~$5,000程度の保険金が支払われる場合もあります。(*注*:カバー可否と保険金支払いの条件は、各保険会社によって異なります)

TPに追加してThird Party Fire & Theftにも加入しておくと、車が火災・盗難等によって損害を受けた場合でも保険が適用されます。

 

3.車両保険 (Comprehensive Insurance) (CO)

COは、事故相手方の車両損害と、保険に加入している車が損害を受けた場合に、車の修理代などが支払われます。保険に入っている車は、事故以外にも火災・盗難等によって損害を受けた場合でも保険が適用されます。

 

保険に加入する際に注意すること!

各保険会社で保険料や補償される範囲が異なりますので、加入する際には必ず事前に調べることをお勧めします。

契約時には、必ず正確な情報を保険会社に申告することが重要です。保険会社は、運転する人の情報(過去の運転歴・交通違反歴・事故歴や年齢等)に基づき加入の可否を判断します。申告内容が不正確、または未申告が明らかになった場合は、保険金の支払いを拒否されることがあります。

 

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MBA法律事務所は日本とオーストラリアの法律、医療、保険制度の違いに戸惑う日本の方に対して、日豪制度間の"かけはし"となり、有益かつ強固なリーガルサービスを日本語で提供しています。

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