外務省から『海外安全情報(広域情報)「ラマダン月のテロについての注意喚起」』が発出され、在シドニー日本国総領事館はラマダン月のテロについて注意するよう呼びかけています。
ラマダンとは、イスラム教徒の断食月のこと。5月27日頃から6月27日頃までがラマダン期間及びラマダン明けの祭り(イード)にあたります。昨年のラマダン期間中は、イスラム過激派組織のISILがテロ声明をインターネットで公開し、50人が死亡したアメリカ・フロリダ州のナイトクラブにおける銃乱射事件、日本人7人を含む22人が死亡したバングラデシュのダッカにおける飲食店襲撃事件などのテロが発生しました。
今年のラマダン期間におけるオーストラリアでの具体的な脅威情報は現在のところ確認されていませんが、世界的なテロ発生状況を踏まえ、外務省は以下の対策を呼びかけています。
1. 最新情報の入手に努める
安全に関する最新の情報収集を心がけましょう。在留届の提出時や「たびレジ」などを通じて外務省にメールアドレスを登録すると、渡航・滞在先の国・地域において緊急事態が発生した場合に、外務省から最新の情勢と注意事項をメールにて受け取れます。
※3カ月以上滞在する予定があって、まだ在留届を提出してない人は、必ず在留届を提出しましょう。「ORRネット」からネットで届出ができます。
2. テロの標的となりやすい場所を訪れる際の安全確保に注意を払う
周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる、できるだけ滞在時間を短くするなど、安全確保に十分注意を払いましょう。具体的には以下がテロの標的となりやすい場所とされています。
観光施設、観光地周辺の道路、記念日・祝祭日などのイベント会場、ナイトクラブや映画館等の娯楽施設、レストラン、ホテル、ショッピングモール、スーパーマーケットなどの人が多く集まる施設、教会・モスクなど宗教関係施設、公共交通機関、政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)など
3. 金曜日に注意してください
金曜日はイスラム教徒が集団礼拝を行う日であり、その際にモスクなどの宗教施設や群衆を狙ったテロや襲撃が行われることがあります。本年のラマダン月については、6月2日、9日、16日、23日が金曜日に当たります。
外務省 海外安全ホームページ
在シドニー日本国総領事館
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