オーストラリアのビーチは、いつでも犬が入れる「グリーン」、朝晩だけ入れる「オレンジ」、犬は立ち入り禁止の「レッド」と、地図で見ると細かく色分けされているのをご存知ですか?
先日、シドニーから北へ車で50分ほどのベイビューという街にある、Bayview Dog Parkに行ってきました。ベイビューのドッグビーチは「グリーン」。休日はワンコを洗ってくれるサービスが来ることもあるそう。1時間まで無料のパーキングもあるので、ちょっとした散歩にもってこいです。
駐車場から芝生のドッグパークに入ると、オフリードで思い思いに走り回るワンコたちの姿が。本当にたくさんの犬たちが自由に遊んでいました。私たちも、ひと休みにちょうどいい木陰でランチを食べてから、海に細長く突き出した砂州(さす)と、大人の膝下くらいの遠浅が50mは続く、ワンコの散歩にぴったりのビーチへ!
友人のワンコたちも水に飛び込んで、楽しそうに泳ぎはじめます。泳げないワンコだって、遠浅なので水中を歩いて楽しめちゃう。見知らぬ人でもワンコをなでに来たり、ワンコ同士で遊び出したり、吠えても誰も気にしなかったり、犬に寛容な環境ができていて、とても過ごしやすいなと思いました。
調べてみると、他にも犬と泳げるビーチがたくさん!
・Sydney Dog-Friendly Beaches
・Dog Friendly Beaches: Ultimate Guide to Sydney, Melbourne & Brisbane
クロベリー・ビーチやパースレイ・ベイも楽しいビーチ。もちろん、飼い犬がいなくても見知らぬ人が連れているワンコを見たり、遊んだりすることができるので、ワンコ好きにはオススメです。
犬のデイケアやドッグシッティング、RSPCA(王立動物虐待防止協会)など、オーストラリアの犬をとりまく社会は他国に比べて進んでいると思います。どの国にも無謀な繁殖や飼育放棄など問題はあるものの、オーストラリアで見る犬たちは本当に生き生きしていて、犬にとっても飼い主にとってもよい環境が整っているのではないでしょうか。
オーストラリアに来るワーホリの中にも、犬と触れ合う仕事を選ぶ人は少なくなさそう。
・「ワンコの保育園」犬のデイケア/中谷雄介さん(23歳)
・プードル部門最優秀賞のドッグトリマー/高山結可(ゆいか)さん(26歳)
オーストラリアのビーチの楽しみ方は人それぞれ。サーフィンでもピクニックでもひとり読書でもウォーキングでも、ワンコと遊んでも、人の目を気にする必要がなく、自由にのびのび過ごせるのでいいところですね。
文:武田彩愛(編集部)