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オーストラリアと言えば誰もが知るコーヒー大国。オーストラリアがきっかけでコーヒーに目覚める人やバリスタを目指す人も少なくないでしょう。実は私自身もオーストラリアに来るまではコーヒーが一切飲めなかったのですが、コーヒーが有名な国にいるのに飲まないのはもったいないような気がするし、テイクアウェイした紙コップを片手に歩く人たちが妙にかっこよく見えたりして(笑)。
ものは試しと、まだ慣れない英語で「とりあえずおすすめください」と言って出された「フラットホワイト」を飲んで以来その虜になり、今では毎朝かかさず飲むようになりました。
コーヒーを好きになってもう一つ生活にかかせなくなりつつあるのが「Reusable Coffee Cup」。日本にいた頃はどちらかというとペットボトルや水筒が身近な存在でしたが、最近ではReusable Coffee Cupがお出かけのお供になっています。
というのもコーヒーを飲むようになって気になりだしたのが、街中のゴミ箱に溢れている紙コップやプラスティックカップの山。オーストラリアでは年間約10億個の紙コップがごみ埋め立て場に届くのだそう。オーストラリアのみでなく世界で生産されているプラスティック製品の半数は1度しか利用されず捨てられるとか。
私が普段利用しているKeepCupは、1つのカップを生産するのに必要なプラスティック量は使い捨てカップの20分の1。再利用可能な素材で造られているため、もしいらなくなっても別の製品に生まれ変わることができるそう。
環境に配慮されていることはもちろんですが、消費者として嬉しいのはカフェによってReusable Coffee Cupを持参すると50セント割引してもらえるところ。環境問題に向き合う必要があると分かっていても、いきなり「環境に配慮しよう」「頑張って続けよう」としても意外に上手くいかないのも事実。
私がReusable Coffee Cupを使い続けられている理由も、「持っていると可愛いし少しコーヒーが安くなる」というところにあって、利用する度に小さな満足感を感じられているからなんですよね。
結果的に環境問題対策にもなっていると知ると、ただお得なだけでなく毎朝なんだかちょっといいことしてる気分にもなれます。まだまだ街中には紙コップを片手に歩いている人も多いですが、これからはカラフル可愛い「Reusable Coffee Cup」を片手にお得にエコ活動するのもありなのではと思ったシドニーの朝でした。
文:岩瀬まさみ