♦ある日のウェディングレポート2♦
カップルの到着シーンを撮影する為に、今日の挙式会場であるカソリック教会に若干早く到着した私は、改めてゲストの多さに驚いたが、そうこうする間もなく歴史を感じさせる真っ黒のクラッシックカーと、ながーいストレッチリムジンが到着した。
まるで”ブラッドピットとアンジェリーナのご到着”といわんばかりに大勢のゲストに迎えられた二人が、笑顔一杯にゆっくり出てきた。
先程のはしゃぎようとは違い、二人の幸せを祝福してくれる大勢の人に満面の笑顔で答える二人は、ドレスの裾とブーケを持ちながら皆の歓声にこたえ、手をしっかり繋ぎながらゆっくりと教会への階段をあがっていった。 二人の幸せそうで自然な笑顔と、それを祝福している人達をバックグラウンドに撮影する私は、”あっ、おばちゃん・・ そこに立たないで・・””もう少しゆっくり歩いて、お願い・・・”などと思いながらも雰囲気を止めることは勿論できず、祭壇に真っ直ぐと続くバージンロードに到着した。
すでに祭壇前で新婦の入場を待っている新郎と、それぞれの席に位置どるゲストの方々。薄いピンクと白い花で飾られた教会とステンドグラスからの光が素敵にマッチしていて、純白のドレスに綺麗なブーケを持った新婦は本当に綺麗だった。
祭壇前で入場撮影の位置取りをする私は、新郎の膝元近くで緊張の瞬間ともいえるパイプオルガンの音色を待った。(いつもながらにこの瞬間はやはり緊張する・・) バージンロード後ろの大きな扉があけらて、眩しい太陽の光の差込と同時に、大きな教会いっぱいに入場のパイプオルガンの音色が響き渡った。いよいよ始まりだ。
まずは新婦の親友のブライドメイドが、小さなバスケットに入った色とりどりの花びらをバージンロードにまきながら、ゆっくりと入場してきた。3人のブライドメイドが入場し祭壇につくと、いよいよベールを下げた新婦とタキシードに身を包んだ新婦の父が足並みを揃えて、ゆっくりと入場してきた。 ウェディングの入場テーマソングは世界共通というが、何度聞いても”何かの新しい事の始まり”といった雰囲気が伝わって、カップルは勿論、ゲストやカメラマンも緊張と感動の繰り返しだ。
人の良さそうな牧師様を目の前に厳かに式は始まり、ご家族を始めとした400名ものゲストの前で二人は愛を誓い神聖な神のもとに夫婦として認められた。 二人の誓いのキスと同時に大きな歓声と冷やかし(?)の口笛が鳴り響き、ベストタイミングで教会のベルが大きく鳴り響いた。
約30分の挙式が終わり、皆の拍手と花びらのシャワーを浴びながらゆっくりと教会を出た二人の目には涙がこぼれ、それにつられてゲストや私までもうるうるきてしまった・・
”何で私までが??”と自分でも思う事もあるのだが、何度撮影に行っても、ウェディングは必ずと言っていい程それぞれドラマがあり、カップルを始めとしたご家族のいろいろな思いが、”幸せ記念日”として表現されるウェディング当日は本当に素敵だと思う。
こうして無事に、そして感動的に挙式は終了した。
思い出となる教会前にてグループ撮影や、ゲストの方との時間をゆっくり楽しんだカップルとブライズメイト・ベストマンは車に乗り込み、レセプションパーティまでの2時間を利用して、二人の希望の場所であったミセスマコーリチェアとボタニックガーデンにて、フォトツアー(通常カップルのみ、もしくはブライズメイト・ベストマンのみで希望の場所にて撮影すること)へと向かった。
結婚式撮影は何度やってもドラマがあり、それぞれの思いがあって、その思い出の瞬間を写真という形で一生残せるというのは、本当に素敵な事だと思う。 挙式後に出来上がった写真をカップルと一緒に見たのだけれども、笑いも絶叫もありの嬉しそうな二人に感謝して頂き、私自身本当に素敵な二人の特別な日に参加できて本当によかったと思えた。
♦シドニークリエイティブフォトグラフィー♦
http://www.sydneyphoto.com.au/jp/
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