♦野生少女プニン♦
先日、某日本食レストランで友人Sと食事をしている時にSはふとこう言った。
「あんたさー、あのブログよく続けてるよねぇー、ネタ切れにならないの?」
ごもっともな意見である。
この質問を受けたのは今回が初めてでは無いが、「んーーそうねぇ、ネタが欲しいときは多いけど、
そんなときに限ってネタが飛んでくるものよ」とだいたい答えるようにしているのだ。
見ず知らずの人がこんな会話を盗み聞きしていたとするならば、「エッ?ネタが飛んでくるの?ほぉーーっ・・」とまるで、鉄板焼きのショーのように、
寿司ネタが小皿に飛んでくる寿司レストランでも出来たような言い回しである。
ちなみにそんなショー的な寿司屋があったら、割とうけるかも知れない。
マグロやサーモンあたりが寿司ネタにくっついて、空中を飛んでいるのはまだ想像できるが、
これがイクラとかまさごなどになるとちょっと危険だ。
また話は脱線したが、私のオトボケエッセイがネタ切れがどのようにネタ切れしないのかを、
ここで披露させて頂くとしよう。
まずこのニュースを読んでいただきたい。 ↓
1月19日8時0分配信 産経新聞
【バンコク=岩田智雄】カンボジア北東部のラタナキリ州で19年前に行方不明になっていた少女が18日までに無事に保護された。少女は現在27歳。言葉はほとんど話せず、与えられた衣服を脱いでしまうなど半分野生化した様子だという。 AP通信によると、この女性はロチョム・プニンさん。1988年、8歳のときに家畜の水牛の群れを追ったまま行方不明になった。同州の村で最近、弁当箱から食べ物がなくなる被害が相次ぎ、村人が付近で張り込んでいたところ、米を盗もうとした女性を発見。父親が腕に残った傷跡で、行方不明となった娘と確認した。 父親は娘の様子を「かがんで歩く姿勢がサルのように変わっており、骨と皮しかない。目はトラのように赤い」と話している。 |
正直信じがたい話であるが、実名まで出して”我娘が半野生で生きていた!!”といわんばかりの親の気持ちは複雑である。
ちなみに”半”野生というのは、これまた不思議な言葉ではないか。これを人と動物のシェア率で例えると”人間率50%”になるのだろうけれど、
”半”である事と、そうでない定義みたいなものがあれば、是非教えていただきたいものだ。
”半”を完全に超えてしまって、”完全”になると、人は一体どうなってしまうのだろうか。
「ぐるるるるーーっ!!」などど威嚇のうなりをあげる程度ならば”半”で、人が近づくと攻撃した時点で、”完全”の部類に入れてみたりするのだろうか。
謎である。
そんなことよりも、この”半”野生少女プニンの今後が気になるところなのだが、こういうニュースに限ってこれっきりなのは、読者のストレスを蓄積させる。
まるで、映画の予告をチラッと見せて、”本編は上映いたしません”というのと同じくらい、卑怯だと思うのだが、読者の皆様はどうお思いだろうか。
これが仮に日本で発生したとするならば、当時の映像を映像シーンを早速作成し、当人の親御さんが涙ながらに視聴者に訴えるようにテレビの向こうで語り、その後執筆活動に本腰を入れ、”半”野生の娘を持って・・・ などのタイトルをつけてベストセラーで印税生活を迎えたり、何故かそれがきっかけで芸能界入りしたりするのであろうか。
もしこのニュースの”その後”をご存知の方がいらっしゃったら、是非是非私までご一報頂きたい。
印税生活も芸能界入りの予定も無い私だが、こうして皆様に情報提供させて頂く事によって、
”あぁ、私は”半”野生少女ではなくて、良かった・・・ 明日も元気に生きるぞ!えいえいおぉーー!”と、明日への頑張りして頂けると嬉しい限りだ。
こうして私のネタ切れが解消されていく事が、おわかり頂けただろうか。
”人生はなんてドラマティックなんだろう”などと昔、矢沢栄吉さんあたりがライブステージで吼えていたが、
彼の言葉もままにならないものである。 (終)
♦シドニークリエイティブフォトグラフィー♦
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