Tuesday 25/03/08
私が現在働いているレストランのスタッフは本当に辛い物好き。賄いにそれが反映しています。でも、私は辛い物が駄目なのです。だから、辛さ控えめにしてくれるのだろうけど、それでも残念ながら辛すぎる・・・ということがよくあります。
私も辛い物大好きだったときがあります。それが変わったのは、東京の某イタリアン・レストランに入ってからのこと。賄いで、パスタはさすがによく食べました。そして、誰もが好きなカレーなんても定番中の定番だったのです。ただ、カレーが賄いででるときは、“ソムリエはお茶漬け”という定番もあったのです。仕事前に、辛いものを食べるというのは禁止行為だったからです。ワインの香り、味わいを見極めるのに、香辛料の強いものは舌、鼻に影響を与えるという理由です。その頃は一番下っ端のソムリエですから、当然のように従っていました。そして、日頃から、辛い物を食べないように気をつける習慣がついたのです。辛いからこそ美味しいという物があるというのにです。
そして、現在、私は辛い物もできるだけトライするようにしています。辛い(香辛料の強い)料理とワインのマッチングもやっぱり考えないといけないしね。そして、私の奥さんも辛い物好きだからさ。でも、シェフ、仕事前はちょっと控えたいな。今日の賄いのチリ・コン・カルネ辛かったよー。。。。
今日のワインは、Artemis Pinot Noir 2002
グラスの中に注いでみて、真っ先に感じるのはスモーキーなキャラクター。その後から、チェリー、ブラックベリー、カプシカム、葉巻、山椒などの香り群が飛び出してきます。このスモーキーな香りはこのヴィンテージの大きな特徴です。この2002年にサザン・ハイランドに大きなブッシュ・ファイアーがあったために葡萄にその燻した香りがついたのです。口に含めば、心地よく適度な果実味が充満していきます。タンニン(渋み)はやわらかく、余韻に残るわずかな甘味とうまくフィニッシュを形成していきます。
料理とのマリアージュ: うなぎの蒲焼き
Score: 15.5/20
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