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ブログ第三十七回 料理とワイン4回目 ”マッシュルームとブルーチーズ”

Friday 04/07/08

 今月の“料理とワインの会”スタートです。第4回目となりました今回のテーマは”マッシュルームとブルーチーズ”。JamsのMさんは張り切って自らシャンパーニュを持ってきてましたよ。彼女、午後は仕事ないらしいので、がっつり飲んで食べる態勢だそうです。うらやましいー!

 まずは、ワインをかるくテイスティングして、シャンパーニュで乾杯です。Riseの3周年記念、Jamsの合併記念、そしてRiseのソムリエUeda君の結婚とおめでたいことが重なって、みんな飲む気満々!

 

 まずはカナッペから。手前は“マッシュルームとゴルゴンゾーラのタルトレット”。ポテトのマッシュがマッシュルームとチーズをうまく纏め上げてくれています。そして、奥は”ミルフィーユ”。生地と生地の間にはスクランブルエッグ、モルタデラ(ハム)、シャンピニヨンのデュクセル、そしてゴルゴンゾーラ。ミルフィーユのサクサク感にクリーミーなエッグとチーズ、モルタデッラのフレーバー、デュクセルはパーフェクト・コンビネーション。共にシャンパーニュはいいマリアージュだけれど、今回のシャルドネがピタピタでした。

 

 まだまだ飲み足りないー。

 

 

 つづいて、“ポルトベッロ”。このビッグ・カップ・マッシュルームの上にはトマト、マッシュルーム、ゴルゴンゾーラ、パルメザン、プロシュート、パセリが添えられています。ナイフでこのキノコを切って噛み締めたときのジューシーな質感、チーズ、プロシュート、そしてハーブのソースとの相性が良く、バニュルスと一緒に楽しめました。

 

 そして、“ニョッキ”。少し大きめのこのニョッキの上に椎茸、プロシュートのスティックとレモン・ゼスト。ソースにはゴルゴンゾーラのソースと洋梨のピューレ。ゴルゴンゾーラとニョッキという重たくなりがちなこの料理には洋梨のピューレとレモン・ゼストがやさしい味わいに仕上げてくれます。個人的にニョッキが得意でないのだけれど、このHideさんのニョッキは美味しく頂けましたよ。シャルドネとバニュルスがいいハーモニーを作ってくれました。

 

 次は、“チキンのフリキャッセ(煮込み)”。まずはじめに目に飛び込んできたのが香草を縛っている輪ゴムみたいな紅一点のチリ。あまりにも鮮やかなコントラスト(緑と赤)なので、チキンのことを差し置いて最初にHideさんに聞いてしまった。ブイヨンで煮込んだチキンの下にはポテトとマッシュルームのクロケットが添えられています。周りの囲いは穴の開いたロング・パスタ“ブッカティーニ”で、ソースにはココナッツとゴルゴンゾーラ・チーズが使われています。シャルドネがいい関係。

 

 

 まだまだ。“和牛肉の温製カルパッチョ”。マッシュルームのペースト、マカデミアン・ナッツのオイル、レッド・ワイン・ヴィネガーをお肉の上にナッペし、その上にトマト、アンディーブ、洋梨、ルッコラが添えられています。Mさんが“ブルー・チーズはどこにあるの?”の質問に慌ててHideさん、キッチンから小鍋ごとブルー・チーズのソースを持ってきたのは愛嬌!? 純粋にお肉とリオハを美味しく頂けました。

 

 今回はチーズ・コースも。右奥から時計回りに“ウッドサイド・ポンペイ(ウォッシュ・タイプ)”、“ブリー・ド・モー(白カビ・チーズ)”、”ゴルゴンゾーラ・ドルチェ(ブルー・チーズ)”。添えられたのは洋梨、デイト、フィグ・ジャム。

 

 デザートもありますよ。“パンナコッタ”。実はこれにもマッシュルームとブルー・チーズが・・・。ブルーチーズ風味のパンナコッタのトップにはフィグ・ジャムとパンチェッタ(?)。真ん中の層がマッシュルーム(?)。フランスで一躍ブームになったChocolat Sale(塩チョコ)の影響か?

 

 さて、ワインです。

 左から、Piper-Heidsieck Brut NV, Clos des Paulilles Banyuls Cap Bear 2006, Remelluri Reserva 2003, Domaine Andre Brunel Cote du Rhone 2006, Devil’s Laire Chardonnay 2006

Piper Heidsieckといえば、かのマリリン・モンローが愛したシャンパーニュ。ややリッチなこのシャンパーニュはハニー、クインス、シトラス、そして若干のスパイスが特徴を描きます。口に含めば、心地よい酸味に適度な果実味がフルに広がりを見せます。タルトやパイ系に実力発揮です。Score: 16/20

一番右のシャルドネ。これはボトル・ショップでもよく見かけるワイン。WAのマーガレット・リヴァー産のこのシャルドネは樽のニュアンスが上手に表現されたワイン。アーモンド、ヘーゼルナッツ、ヴァニラ、バタースコッチ、木の皮やバターの香りを見つけ出すことができます。テクスチャーがやわらかく、酸味やバタリーな味わいがフロントから途切れることなくフィニッシュへと向かいます。Score: 17/20

その左、フランスのコート・デュ・ローヌ産のアン・オークの赤ワイン。グルナッシュを主体として、おそらくブレンドにシラーとムールヴェドルが使われているのではないかなぁ。ザクロ、丁子、カプシカム、タバコ・リーフ、カッシーア、土の香り、そしてフローラルなフレーバーがグラスの中から飛び出してきます。口の中では、フルーツとスパイスが共存し合い、酸味がベースをうまく築き上げています。Score: 14.5/20

 スペインはリオハのテンプラニーリョという葡萄品種からできた赤ワイン。チェリー、ブラックベリー、レッド・ペッパー、ウォールナッツ、ドライド・ハーブ、そしてアニスの香りが心地よく鼻を刺激します。口に含めと、べルべッティーなテクスチャーが駆け巡りスムースでありながら、ヒントで荒削りの部分も垣間見せる魅力ある味わいを構成しています。Score: 18/20

 そして、フランスのルーション地方からの甘口赤ワイン、バニュルス。葡萄品種はグルナッシュです。ランシオ香と呼ばれるシェリーやマデイラに似た香りが特徴で、レーズン、コーヒー、ホワイトチョコレートの香りがいっそう魅力的に広がるのです。甘口だけれど、酸味がしっかりしているので料理に合わせやすい。本来ならチョコレートのマリアージュが一般的ですけれど、セイバリー(甘くない)の料理にも合わせることできますよ。Score17/20

 

 いやぁ・・・、今回は飲みましたね。時計を見たら、出勤まであと7分。ありえない。。。タクシー使って、泣く泣くパブの横をすり抜けて、10分遅れで出勤。お店ではデュストリュビューターの人が私を待ち構えていて、ワイン・テイスティング再び。気持ちよく夜の仕事ができたのは言うまでもありません。

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