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Wine & Dine オーストラリア(其の10)

 

さてさて、今日でカンガルー島のお話はおしまいです。まだまだ伝えきれないこの島の魅力があるので、別途、『カンガルー島特集』でもやろうかと思います。尚、今回はWINE & DINEオーストラリアというくくりでしたが、このテーマも今日で一休みしようかと思います。

地元のガイドさんの案内には、よく耳を傾けましょう

 

ンガルー島に降り立った日本人のおじさん。リストラの嵐をのがれ、ひと時の休暇にカンガルー島を選んだそうです。日本からのツアーに参加していたおじさんは、過密なスケジュールと長旅の疲れで少々バテ気味でしたが、カンガルー島の雄大な自然にいつしか心癒され、あとは体力の回復を待つばかり。バスがその店につくと、ガイドの案内もそこそこ、目に留まった茶色い小瓶をつかみ、いつもの習慣で一気にグビリ!ところがです、おじさんが一気に飲んだのは健康ドリンクではなく、なんとユーカリオイルだったのです。緊急事態発生の連絡を受けたヘリの迎えで病院に直行、一命はとりとめたそうですが、皆さん、地元のガイドさんの案内には、よく耳を傾けたほうがいいですね。

■ 飲んだら危険、でも自然の消毒薬は身体にも環境にもやさしい

前置きが長くなりましたが、ユーカリ、ティーツリーオイルもこの島の特産品なのです。1923年創業のEMU RIDGE EUCALYPTUS社は昔ながらの製法をかたくなに守り、世界中から繰り返し、メールオーダーの注文をうけているユーカリ、ティーツリーオイルの専門店です。ここの工場では太陽熱、水蒸気、風力を利用してエネルギーを自給自足、1930年代の最盛期には40の工場で600人もの雇用を支えていたこの島のユーカリオイル産業の伝統を今に残す、南オーストラリア州で唯一のユーカリオイルの蒸留所なのです。自然の消毒薬、ユーカリ、ティーツリーオイルの効能、というか用途はとても広く、掃除、消臭、粘着物のリムーバー、油性塗料はがしなど。薬用では、切り傷、擦り傷、打ち身、筋肉痛、肩こり、虫刺され、ニキビ、鼻づまり、うがい、ペットの蚤退治などとなっています。すげー!こんなもんを一気飲みしたおじさんがいただなんて・・・  

 

 

 

WINE&DINEの10回目まで読んでいただいた方、どうもありがとうございます。南オーストラリアだけでこんだけあるのですから、VIC、NSW、西オーストラリア、タスマニアまでやるとなると、ここで足踏みしているわけにはいきません。しかしながら、WINE & DINEは幅広く奥が深いテーマなので、他のエリアも今後、必ず機会をつくって書き足していきたいと思います。

 

オーストラリアへの日本からの渡航者数は年間70万人。そのうち成人している人だけで半分以上はいるでしょう。35万人の3割弱がオーストラリアワインを飲んだとしても、その数ざっと100,000人になるわけですよ。JAMS利用者の皆さん、そして日/

豪のオーストラリアワインファンの皆さん、これからは、日本の酒屋さんやレストランでは、『美味しいオーストラリアのワインありますか?』と、ないのを知っていてわざと聞きましょう。JALのエコノミークラスの機内でもそうするようにすれば、あの水っぽい液体がいずれおいしいオーストラリアワインになるかも知れません。今日からみんなでやるしかない!オーストラリアワイン日本国内での地位向上を目指しましょう!  

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