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Wine & Dine オーストラリア(其の5)

 

■恵まれた自然環境がライフエナジーの源泉

 

アデレイドから南東へ車でわずか30分、ロフティー山麓に広がるアデレイドヒルズという丘陵地帯は、古くから地元アデレイドの人々がピクニックや避暑に訪れるところです。一旦ワインから話はそれますが、日本にも馴染みの深い、オーストラリアのスキンケアブランドといえばジュリークでしょう。

 

豊かな自然の恵み、力強い生命力をもつ植物からつくられるジュリークの創始者であるクライン博士と園芸家のウルリケ夫人も、このあたりの純粋な水と空気、豊かな土壌の素晴らしさに魅せられて、1983年にドイツから移り住むようになりました。彼らのハーブ農園では、太古から伝わる特殊な暦にしたがい、土作りから害虫よけ、除草にいたるまで、化学薬品に一切頼らないやり方を徹底。究極の有機農法で基礎化粧品の素になる、抗酸化成分を多く含む薬草を育てています。

 

ある人の紹介でボクがここを訪れたのは2001年のことでした。ウルリケ夫人自らハーブガーデンを懇切丁寧に案内してくださり、その優しい人柄と、ピュアなスキンケアを通して世の中に価値提供していくという強い信念に、ただただ頭の下がる思いでした。

 

 

■豪州ワインの神様と謳われたブライアン・クローザー氏のレストラン

 

そのジュリーク発祥の地、アデレイドヒルズにはボクの超お薦めレストランがあります。品質の高いワインを生産することで有名なペタルマ社のチーフワインメーカー・ブライアン・クローサー氏の率いるレストラン、ブリッジウォーターミルがそれです。

 

南オーストラリア州、クレアバレー出身のブライアン・クローザー氏は、カリフォルニアのワイン作りの技術をいち早くオーストラリアに持ち込み、オーストラリアワイン産業に革命を起した方として有名ですが、葡萄品種とテロワールの最適化や、料理とワインの相性の重要性など、早くから彼独自のビジョンを提唱し、オーストラリアワイン業界の発展に貢献してきた人物の1人です。2004年には英国の代表的ワイン雑誌「デカンター」にてマンオブ ザ イヤーを獲得。高品質ワインづくりに長年従事することにより、オーストラリアワインを国際的な水準に押しあげたこと、及びワインメーカー協会会長等の要職を通じて強いリーダーシップを発揮し、オーストラリアワイン業界の発展に貢献したことが評価されたそうです。

 

のどかな田舎町の大きな水車小屋のような風格ある建物の中は、ペタルマ、ブリッジウォーターミルのワインセラーと、自然の光をたっぷり摂りいれた、洒落たレストランになっています。レストランのチーフシェフ、レイ・トゥー・タイ氏は、今オーストラリアで最も評判のシェフの1人です。フレンチと中華を融合したモダン・オーストラリアン・キュイジーヌと、ペタルマのワインの最高のマリアージュを、中島みゆきさんの『地上の星♪』を口ずさみながら是非お楽しみください。(ちょっと違う?ま、いっか!)

 

 

蛇足ですが、ブリッジウォーターミルの直近3年間のコンテストの表彰は以下のとおりです。

 

2004 The Australian Travel & Tourism Awards, Best Food & Wine Tourism

2004 Gourmet Traveller Best Australian Restaurant Finalist

2004 SA Restaurant & Catering Best Restaurant in a winery

2003 SA Great Regional Awards Best Tourism Winery, Adelaide Hills

2002 SA Restaurant & Catering Restaurant of the year

2002 American Express Hall of Fame

 

 

All images are protected by copyright to the South Australian Tourism Commission

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