日本人に最も多いお悩みである歯並びの凸凹、つまり「叢生(そうせい)」について
悩んでいる方はとても多いと思います。
叢生とは、歯がデコボコと不揃いに生えている状態のことです。
歯が重なり合ったり、生えるスペースが足りずに歯並びが乱れたりします。
八重歯も叢生の一種です。
歯の大きさや本数に対してアゴの骨の大きさの調和が取れていないことが原因となります。
症状としては食事の際に食べカスが挟まりやすい、歯磨きをしても磨き残してしまう、頬を咬みやすい。
また笑った時、歯並びが悪いことが気になって、笑うことが出来ないなど、感情表現に制限が出てきてしまう方もいらっしゃいます。
叢生の主な原因
顎の骨と歯の大きさの不調和: 顎の骨に対して歯が大きすぎると、歯が並ぶスペースが足りなくなり、叢生が起こりやすくなります。
乳歯の早期脱落: 乳歯が早く抜けてしまうと、永久歯が生えるスペースが確保できなくなり、歯並びが乱れることがあります。
指しゃぶりなどの癖: 長期間の指しゃぶりや爪噛みなどの癖は、歯並びや顎の成長に影響を与え、叢生の原因となることがあります。
遺伝的要因: 歯並びは遺伝的な要素も影響するため、親や兄弟に叢生がある場合、自分もなりやすいことがあります。
食事の際に食べカスが挟まりやすかったり、歯みがきの際に磨き残しが残ってしまったりすると、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
叢生の方は、ご自身がしっかり歯を磨いているつもりでも、部分的に磨くことが出来ない部位が多くあります。その磨けない部位から歯周病が発症してしまうのです。
昔から日本人は八重歯に対して好印象を持つことが非常に多く、患者様の中でも友人に相談したら、「八重歯が無くなるのが寂しい」、「そのままの方が可愛い」などの意見を言われて矯正治療を躊躇される方もいらっしゃいます。
そもそも八重歯は正常な歯並びの方でも子どもから大人になる過程での歯の生え変わりの一時期に見られます。
つまり八重歯は、「幼さの象徴」「不完全さの象徴」だったりします。
そのため海外の方にとっての八重歯は、大人にもかかわらず子どものような歯並びであることに違和感を覚えたり、不快感を持たれることもあります。
また叢生の方は、ご自身で叢生の歯並びを気にされて、他人に歯を見られることを好まないことが多く、そのために笑顔に自信が持てなくなっている場合もあります。
叢生や八重歯の治療の基本は、まずは歯を綺麗に並べるところから始まります。
症状が重い方の場合は、先に側方の歯を並べて前歯が並ぶスペースを作ってから、前歯を並べる場合もあります。
どちらにせよ、前歯が並ぶ頃には矯正治療は終盤に近付いています。
叢生は、見た目だけでなく、お口の健康にも悪影響を与える可能性があります。
もし叢生が気になる場合は、早めに歯科医師に相談し、適切な治療を受けることをおすすめします。
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