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料理とワイン7 「華和伊いパスタ、Riseスタイル」

Tuesday 30/09/08

恒例の料理とワインの会です。

今回は、ソムリエマサさんが日本帰国により不在の為、辛口コメント!? もなく、わたくしヒデが、のびのびと報告させていただきます。

そして、スペシャルゲストとして、「Blancharu」の犬飼シェフにも来て頂きました。元上司です。

  

今回のテーマは「華和伊いパスタ、Riseスタイル」

中華、和、イタリアンを取り込み、ライズ風にかわいらしくパスタを作りなさい!!という指令です。

なかなか創作意欲の湧き出るテーマでした。

いつも通り大変でしたが・・・。

早速料理。

1皿目。 

手前から、茶そばと豚しゃぶのサラダ。そばは、中華ドレッシングで和えてあり、豚しゃぶへは、スパイシー味噌ペイスト。赤紫蘇が添えてあります。

奥。チェリートマトのそうめん詰め。そうめんは薄口しょうゆ、オリーブオイル、生姜、レモンジュースで和え、イクラ、金糸玉子、針海苔を添えました。

 

2皿目。 

帆立貝と春雨の蒸し物。ブラックビーン、そして葱、生姜風味のたれがかけられてます。

3皿目。 

烏賊のトルテリーニ、イカ墨ソース。イカ墨と玉子の黄色で2色にしたトルテリーニパスタ、サフランで黄色く色付けしたブカティーニパスタ、真っ黒いイカ墨ソース、グリーンのバジルオイルで構成されてます。

 

4皿目。 

海老天ぷら、ポレンタのグリル、チュンヤンチリソース添え。

ポレンタは綺麗に型抜き、グリルし、海老天、甘酒のような香りのする発酵スイートライス、ブラックビーン、ザーサイ入りチリソースを添えました。

 

5皿目。 

鶉肉とペンネのグラタン。

茹でたペンネを赤ワイン、トマト、コチュジャン味噌、生クリーム等のソースで和え、ズッキーニの薄切りで巻き、モッツァレラチーズを乗せグラタンにしました。周りには、フレッシュ感が残る生トマトとコチュジャン味噌、オリーブオイルのソースを添えました。

 

6皿目。

苺、あんこ、オレンジピール、マスカルポーネチーズの葛包み、グリーンティーアイスクリーム添え。

葛で包む事ににより、カネロニ見立てに・・・・・・・・

と思いましたが見事に失敗。。

しかし、好評の1品でした。(byM社長)

 

次はワイン。

ここからは、ウチのソムリエ上田(ダイ)のテイスティング・ノート。

Chandon Vintage Sparkling, Rose, 2004, VIC

 恐らくオーストラリアで最も良く知られるスパークリングワインの作り手の、ロゼ。ラベルには、メトド・トラディシォナルと記されている。つまりシャンパーニュの伝統製法と同じやり方で作られているため、この時点で既に品質の高さがある程度保証されているようなもの。

 色合いは薄く、桜色といったところか。マセラシオンの短い作りになっている事が窺える。香りはまず、ビスケットのようなイースト系の香りが少し拾われるものの、その後に続くのは主に柔らかい柑橘、アプリコット、そして黄桃、微かな糖蜜の甘いニュアンス。苺の香りがロゼを思わせる事を除けば、もしもこれを目隠しして飲んだら白スパークリングワインだと思ってしまう事だろう。

 溌剌とした酸、知覚ギリギリのタンニン、渋味。アルコール感もボディも中程度。食前酒としての用に最適。

Roger Goulart, Cava, Rose, 2005, Penedes, Spain 

 マナさんが持っていらっしゃった一本。カヴァの、ロゼ。カヴァは多くのソムリエたちが「もっと評価されるべき」と口を揃えるカテゴリのワインであり、事実、Cavaはクオリティの割には低価格で売られている事が多いように思われる(比較対象としてのシャンパンが高価格過ぎるという事を考えても)。

 このロゼ・スパークリングはクランベリージュースのような、やや濃い色合い。これもやはりMethod Traditionalという事もあり、きめ細かい泡と長く細い髯が観察できる。香りは先のChandonよりも赤寄りの香りが多く嗅げる。サワーチェリーと赤い野苺。イースト系の香りは低めに抑えられている。

 酸度はやや高、タンニン感はしっかりと知覚できる。Chandonの物よりもボディが強めに感じられ、食前酒としての向きにも適するものの、その後の料理との相性の幅も広そうである。

 飲んでみた時に、マナさんから「幾らくらいの価値があると思いますか」と聞かれた際に(これがカヴァである事を知った上で)、日本円で2000円、AUDで25ドル程度と予想したものの、今ネット上で調べてみたら、これは日本では1600円程度で売られているという。価格以上のクオリティを提供するワイン、カヴァ。

Margan, Semillon, 2007, Hunter Valley, NSW

 ハンターの大手、MarganによるSemillon。若いヴィンテージ。

 色は薄い麦藁の色。やや緑がかる。香りは落ち着いており、中性的。レモンやグレープフルーツ等の柑橘、青林檎、未熟なメロン(カンテロプ)、白桃と弱いパイナップル。乾いたディルのニュアンス。

 酸は繊細ながらもやや高め、アルコール感は中の上、ボディはライト/ミディアム。

Como Sur, Chardonnay, Reserve, 2004, Casablanca, Chile

 他のワインとのバランスを考えて自分が購入した1本。チリ産のシャルドネ、しかもラベルに”Reserve”と記すくらいならばフルボディに間違いないだろうと思って購入。

 濃い色合い。遅摘み、或いは貴腐と言われても信じてしまいそうな「黄」。グラスの内側に走る足も長く、粘度の高さを思う。

 抜栓直後は、樽香が非常に強く嗅がれる。樫の生木。しかし時間が経つにつれオークは治まり、その下に隠された暖かい地方のシャルドネの香りがその輪郭を現す。マンゴー、アプリコット、バナナ、熟れた洋梨、カンテロプ。

 酸は決して高くないが粗い。アルコールは予想に反して低めに知覚され、ボディはミディアムに留まる。

 ラベルを見ると確かに、13,5%とある。常識的なアルコール度数。

Cockfighter’s Ghost, Shiraz, 2004, Mclaren Vale, SA

 経験上、Mclaren Valeのシラーズはフルーツジャムとアルコール一杯の物である事が多いが、これもその例に倣う。しかし色合いはやや薄く、ダークチェリーのようである。エッジへの茶色はまだ認められず。粘度は高め。

 香りはやはり、ベリー系のジャムが主体。レーズン、ブラックベリー、黒すぐり、クランベリーのジャム。端的に言うと、ブランデーに浸したフルーツケーキ。あとは黒胡椒少々。コーラ。

 舌の上でのバランスは良好。ふっくらとしたアルコールをサポートするに足るだけの酸は柔らかく、ワイン初心者にも非常に飲み易い。タンニンも渋味を全く感じさせない、まろやかな舌触り。

Millbrook Estate, "Lemonella", Hunter Valley

 今回のデザートワイン。デザートワインとは言うものの、これは酒精強化にあたるらしく、アルコール度数も19度に上る。

 製法としてはSauvignon Blancにレモンとライムの果汁を加えて醗酵させた上で葡萄の蒸留酒を加えて酒精強化しているとの事。

 色合いは砂糖漬けのレモンといった感じのやや濃い金色。

 凝縮したレモネード、シロップで煮たレモンの皮、クインス、ライム。オレンジの皮のようなややビターな印象が少し。キュラソーに似ていなくもない。ライムとキュラソーが嗅げるせいか、マルガリータの香りがする、

 酸はかなり高めだが、それと同時にある糖度とアルコール感とのバランスが良い。しかしストレートで飲むには個性的過ぎるように思われる。オン・ザ・ロックか、もしくはソーダ飲料で割るかすると、夏のプールサイドで飲むのにこの上ない。

以上は、ソムリエ‘ダイ‘のリポートでした。

さすがソムリエ薀蓄語らしたらダラダラと・・・・・

じゃなくて、よく知ってるのでウチに来たら何でも聞いてやってください!! 本人喜びなんでも話します。 

P.S.

犬飼シェフ、お忙しい中、お仕事中にもかかわらず駆けつけてくださり、料理のコメント、これからの展開についてのアドバイスなど有り難うございました!

今回もまた、日通さんとマナさんからのワインのご提供があり、楽しい有意義な会になりました。有り難うございました!

 

次回のテーマは何だろう?

いつもどきどきハラハラ。

もう直ぐ年末のメニューを考えないといけないって事で、クリスマスパーティー用のオードブルプレートでもさせて貰おうかな。。。

夏のシドニーに相応しく、外で食べられるバーベキューのお供にもなるような。

最終決定権は持っておりませんが。がく~(落胆した顔)

次回もご期待ください!!

シェフ Hide

 

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