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特集メルボルン Vol.3 Melbourne International Jazz Festival Opening Night Cerebrations

特集メルボルン 

Vol.3 Melbourne International Jazz Festival Opening Night Cerebrations

26th April 2009 @ Federation Square

  

 4月26日から5月2日までメルボルン・シティ一帯で開催されるメルボルン・インターナショナル・ジャズ・フェスティバル(Melbourne International Jazz Festival)。メルボルンに欠かせない秋の大きなイベントの一つで、今年は子供のためのジャズ・コンサートや、国際的に活躍するアーティストなども含め、55以上のプログラムが催され、200人以上のアーティストによるパフォーマンスを楽しむことができる。

  

 初日の夕方に催されたフェデレーション・スクエア(Federation Square)での無料のオープニング・ライブは、3組のアーティストによる内容が楽しめた。ビッグ・バンド編成の〝The Mell-O-Tones swing orchestra”は、メローなナンバーに合わせ、コンダクターのアルト・ボイスが心地良く響き渡る。スウィング・ナンバーには即席のダンスホールと化したステージ前でのダンスもあり、徐々に場を盛り上げていく。また観客も飛び入りで参加していた。

  

 イタリアからの4人編成バンド〝Actis Dato Quartet”が奏でるメロディは、ジャズという概念をひっくり返すような音とリズム。メロディ・ラインに民族的要素がたくさん含まれており、落ち着いた雰囲気の音楽と言うよりは、その不思議なメロディと〝間”のとり方にどんどん引きこまれていく。それもそのはずで、西アフリカの音楽とジャズ、そしてアフロ・ファンク、イタリアの民謡や中東音楽までもがミックスされている。ゾウの鳴き声をサックスで吹き、パフォーマーたちも民族衣装に身を包んでいる。普段はベース的な活躍をするアルト・サックスやバリトン・サックスでとても魅せてくれた。

  

 ハイライトは最後に登場したベーシスト・チャーリー・ヘイデン(Charlie Haden)。すでに生きた伝説として尊敬され、そして多数のグラミー賞を獲得している。これまでにジョン・コルトレーン(John Coltrane)、キース・ジャレット(Keith Jarrett)をはじめ、数々の著名なアーティストと共演している。

  

 彼が率いる〝Charlie Haden’s Liberation Music Orchestra”と、オーストラリアをリードするジャズ・ミュージシャンによる演奏は、この日だけ特別に編成されたジャズ・オーケストラで、誰もが一度は聞いたことのある曲を、ゆったりとしたジャズ・ナンバーに落とし込み、とても聞かせてくれる。BMW edgeで催された彼らのパフォーマンスは入場制限がかかるほどの人気で、取材班も入りきれなかった。ようやく入れたと思えば、当然会場は満員。しかし奏でる音を聞いているだけでも落ち着きを感じさせてくれた。

  

 Charlie Hadenはコンサートももちろんだが、マスター・クラスの講師としても登場し、聴講者との討論なども行う予定。そのほかにもブリスベン出身のKatie Noonan、現代のJazz界を引率するJoshua Redman(サックス奏者)などの有名なミュージシャンもコンサートを開催する。

 またフェデレーション・スクエアでは引き続き無料のライブが開催される(下記参照)。オーストラリアや地元メルボルンでも活躍する6組のアーティストが出演予定。今日もメルボルンのジャズの音色に酔いしれよう!

◇ライブの様子

※コラム「GO! 豪!! ミュージック」 Melborne International Jazz Festival 2009編はこちら

Melbourne International Jazz Festival

URL: http://www.melbournejazz.com/

開催期間:2009年4月26日~5月2日

Free Daily Concerts

開催期間:2009年4月27日~5月2日

場所:Main stage, Federation Square

住所:Corner of Swanston & Flinders Streets, Melbourne, VIC 3000

時間:PM12:00-PM5:00

Charlie Haden Official Website

URL: http://www.charliehadenmusic.com/

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