ロイヤル・アーケード(The Royal Arcade)を1892年から見守り続けているガーディアン(守護神)。
巨人のゴグとマゴグの伝説を皆さんはご存じだろうか。古い伝説なので色んな形で語られているものでもあるのだが、古くはギリシャ神話のトロイア戦争の時代までさかのぼる。イギリスでは、ゴグがコーネリウス、マゴグがゴグマゴグとされ、まだブリテン島がアルビオンと呼ばれていた時代、トロイア人が侵攻した際に、この二人の巨人が捕虜となり、お城の門番として働かされることになった。その城はやがてギルドホール(シティ・オブ・ロンドン)に占領されることになり、ゴグとマゴグは、古代ブリトン人とトロイア人の戦いを象徴するシンボルとして、ロンドン市のガーディアンとなる。ヘンリー5世の時代から、ロード・メイヤーズ・ショウというロンドンのお祭りではゴグとマゴグのパレードも始まった。
メルボルンのロイヤル・アーケードの像は、そのロンドンのゴグとマゴグ像をモデルとし、節のないパイン材で作られている。伝統的には、ゴグが北側に立ち、マゴグが南側に立つ。
普段は左側から始まり、時間ごとにその時間の数だけ鐘をたたくようになっている。また15分ごとにもたたく。観光名所として必ずと言っていいほどガイドブックに載っているスポットなので、特に鐘が鳴る際は、写真を撮る人も少なくない。ちなみに鐘の音色は日本でよく聞く鐘の音とはまた違う、歴史を感じるような音色であった。
メルボルンの歴史を感じることができるスポット。お勧めである。
◇Gog and Magogの様子
※ 最も古いアーケードの1つであるロイヤル・アーケードについて、「お出かけシリーズ」Vol.17はこちら
●The Royal Arcade
URL: http://www.royalarcade.com.au/
住所:335 Bourke Street, Melbourne VIC 3000
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