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宝くじ当選者

•宝くじ当選者♦    by Sydney Creative Photography

 私には宝くじを当選した知り合いがいる。 

”宝くじだったら、私だって1000円くらいあたったことがあるもーん” などと思われた方もいらっしゃるかも知れないが、本ブログでご紹介させて頂く私の友人はそういうレベルでない事を先に案内しておこうではないか。

ちなみに予断になるが、私の母も夏や年末なると、”今日はジャンボの日だわ”と、近所のスーパーに隣接されている、宝くじショップで毎年連番を購入し、当りもしないクジ券を片手に新聞を眺めては、”うぅーうぅーー”唸っていたものだ。 

”おしいなぁーー、これとこれが入れ代わって、最後の番号が3桁違ったら当たってるのにー” と無理やり当選番号に近い趣を見せては、翌年のジャンボへと希望の光を輝かせていたが、連番で購入したのだから、最後の数字があってるのは当たり前である事を、家族の誰もが指摘しなかったことは言うまでも無い。

そんな母を見て育った私は、”宝くじ=夢の夢=無駄遣い”という立派な方程式が出来ていて、”そんな当たりもしない紙切れにお金をかけるんだったら、今日は焼肉でも食べたかったねぇー” と、いつものアジの開きをつついていたのは、幼少の頃の私と姉であった。

そんな私が、数年前に友人のホームパーティにお呼ばれされた時である。

友人といっても、友人の友人なのでどちらかと言えば知り合いなのだが、とにかく何も持ってこないから来いというので、素敵なインビテーションだけ持って彼らの家に行くことになった。

まるで美術館のような建物の前には素敵なドアマンが立っていて、”こちらのトップフロアです”とわざわざ私達の為にエレベーターのボタンを押してくれた。

”なんだか、5スターホテルみたいな扱いだねぇー おなか減ったねぇー から揚げやサッポロビールがあるといいねぇー” などと言っている間に、

エレベーターのドアが開いた。

ドアが開くといきなり彼らの自宅なので、びっくりした。 どうやらエレベーターのドアが玄関のドアらしく、ドーンと広がるリビングと大きなテラスには既にたくさんの人が集まっていた。

素敵な照明ライトで照らされたペントハウスには、本格的なDJがおしゃれさんな音楽を流し, ケータリングのウェイターが色々なお料理を片手にクルクル廻っている。

”なんだかホームパーティーと言うよりは、ファンクションだよねぇ・・ なんかすごいねぇー お金かかってそうだけど、一体何のオケージョン?”と、首をかしげていた私達の疑問を解消すべく、パーティーオーガナイザーの知り合いのスピーチが始まった。

”今日は皆さん来てくれてありがとう!さて、今回のパーティのオケージョンなのですがー” 実は、僕宝くじが当たったので、そのお祝いでーーーす!! 今日は食べ放題・飲み放題・踊り放題ですので、楽しんでくださいーー!!!”

”おぉーーーっ!!宝くじにあたったんだーー!! もともと金持ちそうなのに、いいねぇーーー!! それよりいくら当たったんだろうねぇーー?”

私と友人のC男は、から揚げよりもあぶりサーモンよりも、当選金額が気になり、たまたま私達の横に立っていた、ウェイーターの兄ちゃんに聞いてみた。

”ちょっとぉ、兄ちゃんよぉー、あの宝くじって、いくら当たったか知ってる??” 

なんだか嫌らしい質問だが、もう聞いてしまったのだから仕方がない。 そんな私とC男にウェイターの兄ちゃんはこう答えた。

”じゅ、12ミリオンらしいよ・・・・・”

”12ミリオーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!?????? マジでーーーーーーーーーーーっ!!!”

私とC男の下品な奇声は、幸いDJさんの音楽で消し去られ、ビールを片手に呆然としていた私達は呆然としていた。

そんな私達の隣で ”ガッシャーーン!” と大きなガラスが割れる音が振り返ってみると、真っ白の大理石風のキッチンの床に、赤ワインのボトルが半分に割れていたのが見えた。

”あぁーぁー、もったいないねぇー カーペットの上じゃなくて、良かったねぇー・・・。” そんな私の発言にC男はこう言った。

”そうだねぇ、でも赤ワイン一本何て、もう彼にとっては屁でもないねぇ。 もしかして、誰かが妬んでわざとやったのかもね。僕だったら、こんなに大々的にパーティはしないなぁー。 何か身の危険を感じるよ・・・。”

言われてみればその通りである。 

今後何かにつけて、”あの人は金があるから” と周りから気をかけてもらえなかったり、悪気が無くても、”あんたは金があるからいいけどさ”などの皮肉を言われる機会が増えるのかもしれない。  

彼の財産を目当てに、お近づきになろうとする人たちが増えるのかもしれない。 そのような事を、元ライブドア社長のホリエモンがつかまった時に、記者会見で言っていたのをふと思い出した。

”12ミリオンかぁー・・・。 

私とC男は、12ミリオンが当たった訳でも無いというのに、その使い道を想像し、もし12ミリオン当たったとしたら、”熱海の温泉で海鮮料理を腹いっぱい食べてみたい” と言った私に、彼はこう言った。 

”あっ、それいいですね! それにビール飲み放題も入れましょう!”

”そうだね・・・。枝豆頼んでもいっぱいお釣りが返ってくるねぇ。”

”宝の持ち腐れ” とはよく言ったものである。

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