原油価格の高騰によるガソリン価格の急騰に、日常生活に車が欠かせないオーストラリア国民は
みな怒りが収まらず、なんとか1セントでも安いスタンドを探しまわりましたね。
最近では多少値段が下がったとはいえ、それでも1ドル20セント前後します。それも毎日値段が変わり、
一体いつが買い時なのか、私たち消費者は悩んでしまいます。
ガソリン価格はどうやって決まるのでしょう。
もちろん原油の価格に左右されますが、オーストラリアの場合、中東の産油国からタンカーで
シンガポールの製油所に運ばれた製油の価格指標が基本になります。それに豪ドル/米ドルの為替レートや
ガソリン税、消費税等が課せられます。(次のグラフを見るとお分かりのように、製油価格に税金が乗せられ、
さらに卸価格が上乗せされて小売価格が決まります。)
こうして最終的な小売価格が決定されるのですが、もうひとつ、ガソリン価格を左右しているのが
「Petrol price cycles」という価格周期です。上のグラフの一番上の青色の線が小売価格の推移ですが
ギザギザになっています。下のグラフを見るとよくわかりますが、このグラフの線はノコギリの歯状にギザギザに
なっています。これがガソリン価格に特徴的な価格周期です。
毎日のガソリン価格は、最安値から突然急騰し、その後徐々に下がっていくという価格パターンをほぼ1週間の
周期で繰り返します。この周期を知ると、ガソリンが一番安いのは何曜日なのか知りたくなりますね。
もちろん一番高くなるのは何曜日かも。
これまでの統計を見てみますと、確かにシドニーでは火曜日が最安値になっています。でもそれは数年前の話し。
最近は水曜日が最安値になっています。そして金曜日が最高値、次いで木曜日が高値の日になっています。
この周期は各都市で異なりますし、時期によってもずれてきます。でも、ここしばらくは水曜日が給油の日ですよ!
間違っても週末のドライブ前、金曜日に給油はしないように。
価格周期に関しては、以下のサイトをご覧下さい。
http://www.accc.gov.au/content/index.phtml/itemId/280309
【主要都市のガソリン価格】
都市 | 最安値 | 最高値 |
シドニー | 水曜日 | 金曜日 |
メルボルン | 水曜日 | 金曜日 |
ブリスベン | 水曜日 | 金曜日 |
アデレード | 水曜日 | 木曜日 |
パース | 火曜日 | 金曜日 |
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