競泳の日豪対抗戦(DUEL in THE POOL)が、5月9、10日にキャンベラで行なわれました。
(チャンネル1で中継を見た方もおられると思います)
どうやって勝敗を決めるかというと、各レースに両国からそれぞれ4選手が出て、上位2人の順位得点の合計で争います。
最終得点は、日本が162、オーストラリアが167で、オーストラリアの勝ちでしたが、
ユースとの合計点では、日本が352でオーストラリアの305を上回りました。
特筆すべきは、男子200メートル背泳ぎで昨年の北京五輪5位の入江陵介選手(近大)が
ライアン・ロクテ(米国)が北京五輪で出した1分53秒94を一気に1秒08も塗り替え、
1分52秒86の世界新記録を出したことです。
ただし、即時公認の大会でないことと、今回着用していた水着が国際水泳連盟の認可待ちをしている
デサント社製のものなので。正式に「世界記録」となるには
しばらく待たなければなりません。
また男子200メートル平泳ぎでは立石諒選手(キッツウェルネス藤沢)が、北島康介選手(日本コカ・コーラ)の持つ
世界記録2分7秒51に次ぐ世界歴代2位の2分8秒25で勝ち、女子200メートル平泳ぎでも北京五輪7位の
金藤理絵選手(東海大)が2分22秒83の好タイムで1位となりました。
日本の水泳陣は、米国や豪州に負けず劣らずすばらしい活躍をしています。
ここは、水泳だけではなく、あらゆるスポーツ競技者の養成を行なっているオーストラリア連邦政府の研究機関です。
1976年のモントリオール五輪で金メダルをひとつも獲得できなかったオーストラリア連邦政府が
フィジカル・メンタル両面を科学的に研究し、トップアスリートの発掘・育成を目的として、1981年に設立しました。
スポーツ大国に成長したオーストラリアの中心的存在になっています。
日本の国立スポーツ科学センター(JISS)は、ここがモデルとなっています。