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海外生活に潜む病:旅行中は特に注意!ベッドバグ・ダニ・南京虫

世界中に存在するBedbug。海外旅行や貿易の発展により各国でベッドバグ発生増加が報告されておりオーストラリアも例外ではない。その勢いは安宿だけにとどまらず高級ホテルから自宅まで、至る所に出没するようになった。

Bedbugは荷物や衣服などに付着して移動し、着いた場所でまた繁殖を繰り返す。

生きるために人間の血液を必要とするが、吸血なしでも1年は生き延びるというタフな虫だ。

●ベッドバグの基礎知識

  • 一般的に知られている名前「Bedbug」だが、英語では学名上「Cimex Lectularius」 という名であり、日本語ではナンキンムシ(南京虫)、トコジラミ、トコムシと呼ばれている。
  • 昆虫の一種でカメムシの仲間。外見は茶褐色で扁平。体長は5-7ミリ前後とダニよりも大きく、直接目で見て確認することができる。翅は退化したため飛ぶことはできない。
  • メスは1日に5個程度の卵を産む。夜行性のため昼間はおもに柱やベッドの隙間に潜み、夜になると吸血するために人に近寄っていく。動きは以外に早くアリ並みといわれている。
  • 大量発生した部屋では消灯後に懐中電灯などでベッドを照らすと、ベッドを這っている様子を見ることもでき、移動している音が聞こえる場合もある。
  • 刺されると激しいかゆみが残り、刺し口は赤く腫れる。
  • 皮膚上に2つの刺し口が残るといわれているが、実際には1つであることもしばしば。
  • 大量のBedbugに襲われると、赤くブツブツしたものが広範囲に広がり、見た目の悪さも相当なものとなる。

参照:(日本語)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%B3%E3%82%B8%E3%83%A9%E3%83%9F

(英語) http://en.wikipedia.org/wiki/Bedbug

●ベッドバグ対策

なかなか恐ろしい虫であるが、Bedbugが現れた場合に備え対策もあるので簡単に紹介する。

対策:自宅の場合

①こまめな掃除、シーツや衣服の天日干しと熱消毒

絶滅させるまでには及ばないが、繁殖を食い止めるためには重要。

掃除は特に柱や壁の隙間、ベッド・ソファーの裏、へりやふちなどBedbugが

隠れていそうな場所を念入りに。

②虫除けスプレー、殺虫剤、バルサン・アースレッドなどの燻煙剤の使用

掃除より殺傷力は高いが、大量発生してしまった場合は1回の使用程度では

絶滅できないので根気よく使うこと。

③プロの業者に頼む。

料金はかかるがかなり有効。個人で解決するより早く、その家に合った対策を考えてくれる。またその後のメンテナンスもしっかりしている。

 

対策:旅行など短期滞在の場合

①まずBedbugの確認

ベッドの四隅・縫い目・裏側・フレーム、壁や柱の隙間など隠れられそうな場所を確認。

黒い糞や血痕を見つけた場合は要注意。また一度部屋を暗くし、しばらく経ってから懐中電灯で確認してみるのも良い。

ただし室内に吸血対象となる人間の存在が必要となる。もしBedbugを見つけた場合はすぐに滞在先に報告。

とにかくその部屋で寝ないこと。

②虫除け・殺虫剤の散布

Bedbugが皮膚に近づけないよう、ベッド上や縫い目、裏側なども念入りに散布。

顔や肌へ直接虫除けスプレーをして寝る人もいるが、肌が弱い人には不向き。

寝袋についていた場合は、とりあえず洗濯・天日干し、殺虫剤を試すのも良いが、再度刺される可能性があるので、個人の物であれば新しいものを購入したほうが良い。

 

もし刺されたら。。。

①かゆみ止めを塗る、薬を飲む

クリニックを受診して、すぐに薬を処方してもらったほうが良い。

強烈なかゆみには内服も効果あり。ひどい瘢痕を作らないためにも、かきむしらないようにする。

 

いつどこでめぐり合うかわからないBedbugであるが、血液を求めて人間がいる周囲に存在するのは確かだ。特に日当たりが悪く、掃除も不十分な場所はBedbugにとって格好の場所といえるだろう。これからラウンドやピッキングに行く人は対策を万全にして出かけてほしい。

それから南京虫だと思っていたら、実は「疥癬(かいせん・scabies)」(こちらもかなり厄介な虫)であったということもあるので、滞在先で虫に刺された場合、一度は受診することをお勧めする。

 

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