未分類

海外生活に潜む病。症状体験記~不眠症編~

1)海外生活に潜む病
 
“眠れない”この気持ちを理解できる人はシドニーに一体何人いるだろうか? 私のように海外に住み始めて生活環境が変わり、不眠を感じている人もいるだろう。私の場合は、日中活動し夜は疲労を感じているのに布団に入っても寝つきが悪く、寝ている間に何回も目が覚めてしまう。何の問題なく眠れる人が本当に羨ましい。
 
なぜ眠れない? 枕が合わないのか? そういえば明日のテスト大丈夫かな? 
 
など、あれこれ考え始めどんどん深みにはまっていく。ようするに考えすぎなのだ。病院にも行き睡眠薬は持っているが、できるだけ自然に眠りたいのが本音だ。
 
2)孤独との戦い
 
誰かに話せば少しは気分も楽になるかと思い、不眠とは無縁の友人に相談をしてみたが、相手を間違えた。
 
「不眠って、自慢話に聞こえる」
 
がーっん!! ショックでこの言葉以外見つからない。
 
悩んでいたことが自慢話に聞こえていたと思うと、気軽に相談できなくなり、かくれ不眠症となった。誰にも相談できず誰からも心配されず、不眠症とは孤独だ。いつでもすぐに眠れるという人には全く理解できないことかもしれない。
 
3)不眠脱出作戦決行
 
ある日フラットメイトがアドバイスをくれた。
 
「無理して寝なきゃいいんじゃない?」 
 
なるほど! 不眠になって焦っていた私は早速実行してみた。
 
夜の読書やインターネットは入眠の妨げになるので排除していたがやりたい放題開始し、“あえて眠らない” ということで不眠の悩みから解放され、充実した時間を過ごし、私はもしかしたら眠らなくても良い超人的なスタミナがあるのではないかと思った。
 
 
無論、勘違いだった。
 
 
開始して4日目の朝方、動悸、頭痛、耳痛、眼痛、腰痛、ふらつき、脱力感、むくみ、吐き気、あげたらきりが無い症状の数々の出現。厄介なことに妙な高揚感もあった。
 
体はヘロヘロで今にも倒れそうなのに気分だけはハイな状態であり、とにかく何かしたいのである。その後心臓がチクチクし始め、呼吸困難になり、皮膚の色が黄色とグレーが混ざった変な色になった。
 
さすがに私は生命の危険を感じ、持っていた睡眠導入薬を飲み眠りについた。
 
 
4)何ごとも無茶はいけません
 
かなり愚かな行動をしてしまった。あとで非常に後悔したが、やはり人は眠らないと精神的にも身体的にも、もっと衰えるということが身を持ってわかった。
 
その後は医師と相談し、睡眠導入剤という作用時間が短いものを利用しながら不眠症と仲良く暮らしている。不眠の怖いところは、時には体や心の病気によるものがあるということだ。むずむず脚症候群やうつ病など色々あるので、不眠がひどい方は専門家に相談することをお勧めする。
 
 

この記事をシェアする

この投稿者の記事一覧

概要・お問い合わせ

その他の記事はこちら