「カワイイ*!」今も思い出すと胸がきゅんとしている。
グリム童話に出てきそうなお菓子の家を思い出させる、
または妖精が住む世界?
淡いカラフルな色彩の甘い砂糖の山がギャラリーいちめんにいろいろな世界を醸し出している。
まるで、一気に十何年のときを遡って子供に戻ってしまったみたいだ。
あまりにもカワイイ*素敵なそれでいて繊細な砂の山で出来た世界に引き込まれる。
あ、あそこに子鹿のバンビがいる! あ、小鳥の島。
クリスタルランド(クリスタルの下にも砂の世界がある!)
あっちの山は何だろう?
よく見るとそれはカラフルな砂で出来ている。
色が何十にも積み重なっていて、とても繊細だ。
ぴんく、ぶるー、おれんじ、黄色、山吹色、ライトブルー、黄緑、赤、白………。
まるでチベットの砂曼荼羅の世界だ。
でもこの世界はファンタジーなカワイイ*、ピーターパンの世界。
曼荼羅のような規律もないし、まるで今はやりの思考から思考へのマインドマップのように、
いろいろな世界が砂の線でつながっている。
あっちの島、こっちの島。
その島は正円が多い。
ものすごい瞑想的な作業に思える。
ファンタジーの世界に、とてつもない静けさが漂っている。
ディズニーの音楽が聞こえてきそうな世界なのに、とても静かだ。
どんなアーティストがこの世界を創ったのだろう。
それはポップな衣装に身をくるんだ、
とてもかわいいソフトなふたり。
まるで、現実にもその砂の世界に住んでいるかのような出で立ち。
ふたりでこの世界を創っているの?
ふたりの世界はもともと似ていたのだという。
好きなもの,描くイラスト、夢の世界。
かわいいものがたくさんある日本も大好きなのだそう。
1週間かけてふたりでエキシビションの作品を築き上げた。
色の砂を少しずつ積み重ねて、
この会場いっぱいに世界を作り上げた。
会場に来る人たちは、作品を見て、
チャイルドフッドにであえるのでは?
老若男女問わずかわいさに愛おしい想いを抱くのではないだろうか。
6月4日までにジャパン・ファウンデーション・ギャラリーで
ファンタジーな夢の世界をぜひ体感してください。
なお、これは新人アーティストの公募企画展-第2回「facetnate!」の第1弾、「Under the Crystal Sky」。
日本と何らかの関わりを持ちながら創作活動を行なうオーストラリアの若手・新人アーティストを支援するための公募企画展「facetnate!」の、オープニングレセプション。
「日豪の未来の架け橋となる若い才能を育てることを目的として、昨年立ち上げられたプロジェクト。2回目となる今回は、約30の応募の中から選ばれた3組のアーティストと、招待アーティスト1組を加えた計4組による個展を月替わりで開催していきます。
• 5月 Pip & Pop 「Under the Crystal Sky」
• 6月 Andrea Innocent 「Love, Thieves and Fear Make Ghosts」
• 7月 Aedan Harris 「New Friends, Art and Adventure: A Ceramic Art Exhibition」
• 8月 Gemma Cuneo 「Urban Ghosts」
これからの活躍が期待されるオーストラリアの若い才能が、日本文化との接触を通じて、どんな作品を生み出すのか。乞うご期待です。 」
詳細はhttp://www.jpf.org.au/02_events/facetnate2009/pippop.html。
「Under the Crystal Sky」
着色されたカラフルな砂糖の砂の山で、妖精が住んでいそうな虹のミニチュアの不思議な世界を表現。
ローカルの掘り出し物の店で偶然見つけるグッズ、複雑に折り重ねられた折り紙などで、ジャパニーズポップカルチャーのkawaiiの(カワイイ*)世界を表現した作品。
アーティストはWA在住のオージー女性デュオPip & Pop。
Nicole AndrijevicことPop談
「私たちはもともとKawaiiものやファンタジーや夢のような世界が大好きで,好きな世界が似ていて、描くイラストも似てたんです。
2007年のフリーマントルのエキシビションをはじめ、3回のエキシビションをしました。
日本の砂曼荼羅にもインスパイヤされています。とにかく,日本のポップやKawaiiものが大好き!」
開会挨拶をするジャパン・ファウンデーション・シドニー 清田とき子所長
ジャパン・ファウンデーション・シドニー 清田とき子所長、小池若雄氏、許斐雅文氏、とアーティストPip & Pop
この展示は5月14日(木)から6月3日(水)までジャパン・ファウンデーション・ギャラリーで開催される。入場料は無料。
ギャラリーのオープン時間は月曜日から土曜日までの午前11時から午後4時まで。
注釈
*かつて若い女性だけが「カワイイから、スキ、買いたい」と「カワイイ」をひとつの選択基準としていた時代を経て、昨今「kawaii」は海外で日本独自の文化として論じられるほど定着した感もあります。今や「カワイイ」という表現(評価)は、年齢や性別を問わず、製品、建築など様々なデザインに対して広く使われるようになりました。
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