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第72回シドニーワイン会レポート

第72回シドニーワイン会レポート  

今回は1月20日(土)に日本食レストラン茜屋で行われたシドニーワイン同好会のレポートに行ってきました!
 
  
 
 
このシドニーワ イン同好会はシドニー近郊在住の方々が定期的に集まって、ワインのテイスティングを楽しみながらお食事をしたりワインについて語り合ったりする会です。前 回のテイスティング優勝者が今回のテイスティング用ワインのセレクターになり、前回ブービー賞を取ってしまった方が今回の会場セッティングをするという ルールで毎回行われており、今回は前回優勝者の大庭さんがセレクターを務めていました。
 
さてここでワインテイスティングをした事がない方へ、今回初めてワインテイスティングの楽しみ方を知った私が簡単にご説明致します。まず白・赤合計10本ずつのワインをラベルが見えないように袋に入れ、各自用意したグラスに少しずつ注ぎます。
 
 
 
 
 
 
そして参加者はその色・香・味を確かめながら、あらかじめ配られた解答用紙に、品種・生産年代・価格を予想して記入します。品種が当たれば3点、生産年代と価格が当たればそれぞれ1点で計算し、赤・白の得点を合わせて優勝者を決定します。
 
 
 
みなさん真剣に 考えてらっしゃいますね!ある人は色を判断する為に背景に白い紙を立てたり、ある人は香を判断するためにグラスを回したり、五感の全てをフル活用して10 本のワインの正体を暴こうとしていました。ちなみに初めて参加される方も「テイスティングの方法」という資料が渡されるので、楽しむことが出来ますよ!最 初は白のテイスティングと中間答え合わせを行い、ご飯を頂きながらの休憩を挟んで赤のテイスティングが行われました。
 
 
 
お食事中に今回 のワインセレクター大庭さんに今回のセレクトのポイントをこっそりお伺いしました!「今回は、高くて美味しいのは当たり前なので、逆にカベルネ・ソービニ ヨンやシラーズなどのポピュラーなものは、“お手ごろな価格でも世界的にレベルが高いオーストラリアならではのワイン”というのを表現してみました。」と のことです。そして以下は大庭さんから頂いたオーストラリアワインに関するコメントです。
 
オー ストラリアはワインの New World と称され、アメリカやニュージーランドと並んで、Traditional なフランス、イタリア、ドイツ等のワインと比較されることが、多いのですが、な かなかどうして素晴らしくてグッとくるものが少なくありません。米国に5年住んだ後、オーストラリアに4年いますが、ワインの呪縛から逃れられません。今 回のワイン会では、白ではChardonnay(シャルドネ)、赤ではCabernet Sauvignon(カベルネ ソービニヨン)といった有名葡萄種は敢えて「えっ、この値段で、こんなハイレベルな.....!」-と思える、オーストラリアワインのレベルの高さを実感 できるセレクトをしたつもりです。つまり、それだけオーストラリアのワインは世界に比べて劣ることの無い実力を既に備え、裾野が広いということです。今回 お集まりの味にうるさい皆さんも、この点に納得されていたと思います。
 
オー ストラリアならではの、白のSemillon(セミヨン)、赤のShiraz(シラーズ)も世界的には相当ハイレベルですが、味にうるさい皆様を唸らせる ことができなかったのは私のセレクトが「まだまだ」だったことと、皆さんの味覚がこれらの飲み慣れたワインに「シビア」だった両方の理由によるものと思い ます。いずれにせよ、これらの葡萄種についても、世界のトップレベルといって、間違いありません。こんなオーストラリアにいることを、ワインファンとし て、とても幸福に思います。逆に他の葡萄種については、オーストラリアのワイン業界の今後の課題と思いますが、欧州のようなワイン法に縛られない自由な オーストラリアのこと、きっと近いうちに世界を凌駕するワインがお目見えして、皆さんをワッと言わせると信じて疑いません。各地方で、様々なトライアルが なされている事を雑誌などを通じて聞き及んでいます。今後が とても楽しみです。
 
 
 
 
次回レポート後半をお楽しみに!
 

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