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航海が続きます

船に乗って大揺れして、ひどく船酔いした経験がありませんか?

私はあります。四国からのひとり旅の帰り道の、高松から神戸へのフェリーの 中でひどく船酔いしてしまい、脱水症状を起こして神戸港に救急車を呼んでもらい、乗客のうちイの一番で担架にくくられて降ろされた経験が…(ああ恥ずかし い、どんな急病人が出たのかと乗客のみなさんに見られてしまいましたし、多くの人の手を煩わせてしまいました)。

小豆島を過ぎた頃から悪 天候となり、気持ちが悪くて横になっているのに、大波を下に下るときなどは、ジェットコースターの上から落ちるのを何度も繰り返すような思いをしました。 しょっちゅう頭が下になって、始終揺らされるんです!!暑い夏の日に過密なスケジュールのひとり旅で、私自身の体調が疲れきっていたのもあったと思いま す。そのまま救急に運ばれて神戸の病院に一泊入院しました。今となっては忘れられない懐かしい思い出ですが…。

人生とは降りられない航海 中の船の中のようだなと思います。凪の日が多くとも、嵐の大荒れの日も必ずやって来ます。船がものすごく揺れて体調が悪くなっても、船を降りることはでき ません。気持ちが悪くてしんどくて限界でも、いつ終わるとも分からない揺れの中に身を任せて、その時間をやり過ごす(生き抜く)しかできないのです。

経 験を積むにつれて、航海術に長けてくるとか、船酔いしにくい過ごし方を身につける、だんだん船酔いに強い体質になってくる、すでに経験があることによって 全体の見通しがつくから、しんどいのは山々でも以前のようには恐れなくなってくるなどは、できることがあります。そういったことのお手伝いをするのが、カ ウンセリングや心理療法であると思います。

ただ、航海を続けている(生きている)以上、悪天候の日が来ること自体は避けることができません。そういう日々が必ずあります。

そ のしんどさややるせなさや辛さを共感しつつ(だって誰だって、私だってそういう航海中の一人なんですから、それは私自身の問題でありよ~く分かります)、 それでも航海を続けてさえいれば、また平凡で繰り返しではあっても凪の日にあたたかな甲板で日向ぼっこをしたり、海や島影を眺めながら食事を楽しめたり、 今まで見たこともなかったような美しい景色が見られ、予想もつかなかった素晴らしい経験ができることもまたあることを思い出していっしょに歩んでいくこと ができたら…と思います。

 

シドニーこころの相談室 (サイコロジスト やのしおり)

St. James Trust Building, Suite 219, Level 2, 185 Elizabeth Steet, Sydney 2000

0416-006-835

 

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