【大学生対象】春休みに海外インターンシップに挑戦しよう!【オ...
春休みに、海外インターンにチャレンジしませんか? 実践的な職業体験と生きた英語が身に付く海外生活ができます。 …
オーストラリアに暮らしていると、当然、文化的な違いを感じることになります。
よく言われるのは、「こちらでは初対面の挨拶は、まず握手をすること」ということがあります。日本人は「初めまして」と言いながら頭を下げて名刺を差し出しますが、こちらではお互い目を合わせて握手をします。
初対面ではなくても、道で出会ったりすると「Hello」「Hi!」とか言いながら握手をしますね。また、ハグすることもありますね。
最初の頃、どうもこのハグが苦手で、非常にぎこちなかったことはありませんか? まして、お互いの頬を触れ合わせたり、軽くキスしたり…、おそらくある年代以上の日本人男性にとって(女性もそうかもしれませんが)、こういう仕草は非常に耐えられないことだったと思います。
いまでは日常的に自然に振る舞えるようになりましたが、恥ずかしかったり、どうしてよいか戸惑ったり、躊躇したり、ということがありました。
よく言われるように欧米社会のコミュニケーションは言葉であり、触れ合いだ、ということが背景にあるのかもしれませんね。
もちろんほとんど習慣として、また儀礼として、自然に毎日繰り返されていることですので、それほど深い意味はないのかもしれません。
例えば、「How are you?」「Fine, thank you」「That's good」などというお決まりのやり取りがありますが、ある時、風邪気味だったので、「How are you?」と聞かれて「I have a cold」と答えると、やはり「That's good」と返ってきました。やっぱり習慣的にオウム返しをしてしまうんですね。(それとも、ザマーミロという気持ちだったのかしらん)
まあ、握手したり、ハグしたりも習慣的な日常行為ですので、みなさんそのうち慣れてくると思いますが、それでも時と場所を考えてしないと大変なことになるようです。
職場でのハグはセクシャル・ハラスメントととられてしまいかねません。ある会社をクビになった62歳の男性社員が、自分はセクハラを受けたと訴えたのです。
その内容は職場でハグされたというものですが、この人、もともと陽気な性格でもなく、あまり親切でもない性格の人で、普段から肉体的な接触を嫌がっていて、親密さを表現する普通のハグがとてもイヤだったということなんです。ちょっと頑固で、あまり周りの人たちと打ち解けず、気難しい人っていますが、そんな感じの人なのかな。
訴えを審議した労使調停委員会では、会社は普段の職場の雰囲気を伝え、社員同士が陽気にお互いを励ましたり、気遣かったり、というなかで生まれる自然なハグは、セクハラでもなんでもなく、実に普通の「haggy workplace」だと訴えます。
それに対して、男性の訴えを聞いた委員会は、ハグは「more than putting an arm around his shoulder」だとして、会社の言い分を退けて、男性に慰謝料として2000ドルの支払いを命じました。
もちろん程度の問題でもあるのでしょうけど、「肩に手を置く」以上のことはしないほうが懸命ですね。
クワバラ、クワバラ。
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