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ヌードも民意?

 

今日は、ニュー・サウス・ウェールズ州議会選挙の投票日です。それに、アースアワーと言って、夜8時30分から1時間、電気を消して、省エネルギーで地球環境を考えましょうという日です。また、日本の大災害に支援の手を差し伸べようという折り鶴募金のチャリティーイベントがマンリーで催される日でもあります。

なんだか忙しい日になりそうです。

とはいっても、多くの日本人には選挙権がなくて、投票できないから、州議会選挙なんて関係ないと思っていませんか?

でも、夫や妻がオーストラリア人の場合、子どもが18歳以上で市民権をとっている場合、など家族の誰かが投票に行っていませんか?

もちろん選挙権がなくても、州政府をどの党が運営するかは、実際に生活するうえで大きく影響を受けるわけですから、関心を持ってみる必要があるでしょう。極端にいえば、移民者に厳しい態度の政党が政権を握ると、さまざまなエスニック関連の予算が削られ、日本人コミュニティーとしても影響を受けるかもしれません。

現在の州政府は、労働党が政権を握っていますが、世論調査では野党の自由党と国民党による保守連合が、大きくリードしていて、今回の選挙では保守連合が地滑り的な勝利を得るだろうと予測されています。

初の女性州首相として登場したケネーリーさんも、バックで党幹部に操られている操り人形とのイメージが最後までついていて、かつ、相次ぐ閣僚のスキャンダル辞任など、労働党にとってマイナスイメージばかりの政権運営でした。

大方の予想通り、今回は保守連合が勝つのだろうと思いますが、選挙にはもちろん、グリーン党や、家族優先党なども候補者を立てています。少数ながら、何人かが当選しています。また、諸派・無所属と呼ばれる泡沫候補も立候補しています。

色んな政治グループや、主張を持つ人がいるんですね。

なかにはアボリジニ出身の女性で、白人とアボリジニとの和解を主張して立候補した人もいますが、マリファナ自由化を求める人や、ハーバーブリッジの通行料金を廃止し、路上のパーキングメーター全廃を主張するグループもあります。極めつけは、ヌードの自由を訴えているスチュアート・バーンストラさんですかね。

公共の場でのヌードを認めろというのですが、本当に真剣にそんなことを訴えて、票が集まることを期待しているんでしょうか。

まあ、さまざまな考えの方がいるのは分かりますし、同調する人もいるのでしょうが、毎回の選挙でこのような立候補者は、日の目を見ることもなく、落選の憂き目にあっています。

かといって、労働党と保守連合の二大政党の交代政権がよいのかというと、そうでもなく、過去の民主党の躍進や、今日のグリーン党の躍進などをみると、有権者はやはり二大政党政治に飽き足らず、違う道を模索しているようです。

さて、今日の選挙、結果はどうなるでしょう。

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