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シドニー発豪ドル見通し(2011年4月18日)

”シドニー発豪ドル見通し”(毎週月曜アップデート)

(米ドル円日足)

(豪ドル米ドル日足)

(豪ドル円日足)

Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

現在Junax Capital,AT FUND,Sydneyでファンドマネージャーを務める傍ら日本の投資家に市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴29年。

趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ

今週の主な予定、イベント

4/18(月)NZQ1消費者物価指数、フィッシャー・ダラス連銀総裁講演、ロックハート・アトランタ連銀総裁講演、ブラード・セントルイス連銀総裁講演

19(火)豪中銀議事録、カナダ3月消費者物価指数、米3月住宅着工件数、建設許可件数

20(水)英中銀議事録、米3月中古住宅販売件数、ブラジル中銀政策金利

21(木)独4月ifo景況感指数、英3月小売売上高、カナダ2月小売売上高、米失業保険申請件数、米3月景気先行指数、米4月フィラデルフィア連銀景況感指数

22(金)英国、ユーロ圏、豪州、カナダ、香港イースターグッドフライデー休場、米―株式市場休場、債券市場短縮取引、ギラード豪首相記者会見(日本記者クラブ)

 

マーケットの焦点

キーワード―リスク値、インフレ、出口戦略

先 週のマーケットではリスク選好と回避の動きが交錯し週末のG20、G7を控えて神経質な相場となりました。

3月18日のG7協調介入以来85円台まで上昇してきたドル円は83円近辺まで調整反落しています。主要市場の株価は伸び悩み、中国を除く主な市場では前週末比若干値を下げています。

また前週末に比べて商品相場も軟調気味でしたが、インフレ懸念の台頭から金価格は金曜日には一時1オンス=1489ドルまで史上高値を更新し、週中1バレル106ドル台まで反落した原油価格も、長引く中東不安やインフレ懸念を反映して110ドル近辺に反発しています。

市場を取り巻く環境に著変なし。つまり”リスクはまだ多い中投資マネーが色々物色している状況”です。日本の放射能汚染問題では事故評価が「レベル7」に引き上げられ、解決は今後半年以上先になるとの予測であり、また欧州財政問題ではムーディーズがアイルランド格付けをBaa1に格下げたり、欧州当局者が”債務再編”の可能性に釘を刺すなど、依然改善方向とは言えません。また中東問題の解決も長引き原油は高止まり。

通貨市場では週を通して、冒頭に述べたドル円のみならず、ドルは主要通貨に対して軟調推移でした。週初米国予算協議で赤字削減に合意が成立し、政府系機関の一部閉鎖が回避されたことからドル買いが先行しましたが、結局長期債利回りが低下したことや、FRB当局者のハト派的コメントが目立たことから軟調に転じました。

また週末のG20、G7では世界の不均衡を測定するガイドラインが合意され(米、中、独、仏、日などG20のGDP5%以上を占める国は、不均衡分析の第二段階へ)、結束して日本を支援する方針(協調介入を含む)を表明しましたが、これはほぼ想定内。

今週欧米主要国では金曜日から来週初までイースター休場(米国は一部市場)のロングウイークエンドとなりますが、焦点は依然として市況のリスク評価がどちらに振れるのか?そして各国の出口戦略にあります。

このところタカ派、ハト派ともにトーンが高まる米金融当局者発言ですが、来週28日(木)のFOMC(米公開市場委員会=米国の金融政策決定会合)に向けて再び「出口戦略」への思惑が焦点となりそうです。

豪州国内では下述のようにイースター休場を挟んで発表されるQ1生産者物価指数と消費者物価指数が洪水の影響を見る上でも注目されます。

豪ドルマーケット

先週の相場レンジ AUDUSD 1.0392-1.0579 AUDYEN 86.89-90.01

今週の予想レンジ AUDUSD 1.0300-1.0700 AUDYEN 86.00-90.00

今週の豪ドルは下値圏での押し目買いと上値圏での利食い売りの綱引き

先週の豪ドルは”下げて戻す”でした。

週初は米国の財政赤字削減策合意を受けたドル堅調や日本の放射能事故評価の「レベル7」への悪化を嫌気してリスク回避の動きが強まり、週中にかけて1.04割れ、87円割れまで反落しましたが、金・原油価格などの急反発や金曜日に発表されたQ1GDPや3月の一連の指標が予想比強かった中国指標も好感して、1.05台後半、87円台後半まで値を戻して越週しています。

さて、今週末のイースターを境に豪州もそろそろ秋から冬に向かいます。

先週も変動相場制移行後の高値近辺まで高値を更新した豪ドルですが、基本的には”米ドル軟調と商品相場の堅調”という両要因にサポートされて、下値も限られているというのが現状。

3月の日本の震災後の投機的な暴落(0.97近辺、74円まで)の後の激しい押し目買い・反発を目の当たりにすると、下がったところでは依然として実需関連(直接投資がらみや鉱山輸出関連)や投機の豪ドル外需用が活発化するものと思われます。

一方、投機的な豪ドル買いに調整をもたらす要因として”米国の出口戦略”と"リスク回避の動き”があるわけです。したがって足元は28日の米FOMCに向けた米金融政策に対する思惑と、既存のあるいは新規の様々なリスク要因が焦点となり、常に注意を払う必要があります。

また国内では21日(木)にQ1PPIが、イースター休場明けの27日(水)にはQ1CPIが発表されますが、原油高、1月の洪水による食品価格の高騰、更には賃金上昇圧力の影響がどの程度見られるのか、今後のRBAの金融政策の行方を占う上でも注目されます。

史上高値圏に高止まりする豪ドルですが、高値警戒感もあり(当局の豪ドル高牽制の可能性もあり)上値では利食いの動きが活発化し、一方大きく下がったところは(1.01-1.02レベル、85円以下)押し目買いが出るものと予想されます。

つボヤキコーナー

”腱板損傷”

1年以上右肩痛に悩まされています。腕を上げるとかなりの痛みが走り、しかもPCなど商売道具を使用する折にも鈍痛が走ります。カイロプラクティックや鍼など長期間の治療を受けましたが、なかなか痛みが取れません。本当に肩の痛みは”やる気”をなくさせますね。。。五十肩は50歳過ぎに既に経験しており”またかよ?”と嫌になりましたが、今回はかなり入れ込んでいたテニスが直接原因だと思われます。そして昨年末帰国の折に受けたMRI(レントゲンとは違って筋肉や腱なども映る)によると、どうも腱板損傷らしいということが分かりました。これはよくスポーツ選手などが起こす怪我で、腱板という肩の腱組織が一部損傷、またひどいときには断裂するわけで、重い場合には手術をする以外に治療法はないそうです。なんでも肩の内部構造は人体に中でももっとも複雑な部分なのだそうで、バームクーヘンのように(?)幾層もの神経やら筋肉やら腱やら軟骨やらが層になっているのだとか。したがってそれらが損傷すると回復に結構時間がかかるわけです。また手先を動かす運動神経も脳に行く経路でかならず肩を通りますので、PCなども回復を遅らせる元凶となるそうですわ、、、しかし仕事をやらなくては飯が食えないし、、、まあ気が滅入りますが、一方全く動かさないと、かえって固まってしまうのだそうです。まあ断裂のように手術以外に回復の見込みがない、、というところまでは行っていないわけで、悩ましいところです。

ただ最近では、さすがに1年以上経って、痛みもそこそこ和らいできましたので、時々顔をしかめながらもテニスを再開し、ゴルフなどにもいそしんでいます。肩痛持ちの肩、気持ちはよく分かりますよ、、、、

 

それでは 、今週も Have a nice WEEK!!!

Junax Capital, Sydney

Joe Tsuda

・豪ドルトレーディングにはFXマガジン「Joeの豪ドル道場」をお勧めします。 http://www.fxmagazine.jp/magazine_direct.php?uid=3Gl8j

サンプル例を添付させて頂きます。

「29_december_2010.pdf」をダウンロード

       

ご注意!

本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、

それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。

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Joe Tsuda のプロフィール

東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。

1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。

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☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。

☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/

☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
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