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イースターの三種の神器

今年のイースターは5連休になりましたね。毎年時期が異なるイースターは、4月25日のアンザック・デーの祝日と重なるの年はそうあるわけではなく、いつもは4連休です。

このイースター(復活祭)は、ご承知の通り、クリスマスとともにキリスト教の二大祭事として知られています。そして、イースターの三種の神器が、「イースターエッグ」「ホットクロスバン」「イースターバニー」です。

なんで、卵とパンとウサギなの?

日本人にはなじみの薄いイースター。なぜこの三つが神器として祭り上げられたのかが、今日のお話しです。

もともとイースターは、古くからあった春祭りの習慣と、キリスト教の宗教的祭事が合わさってできたものです。そういえばイースターショーでは、牛や羊や豚などの動物や、野菜の品評会が行なわれたり、丸太を切ったりの競技会など、農業関係の行事が行なわれます。これは豊作を願う農民たちの春祭りの習慣から来ています。

三種の神器の卵やパンも春祭りの象徴として継承されてきたものです。卵はそれ自体が生命の誕生の象徴ですし、キリストの復活と重なります。またパンは、当時雄牛を生け贄として春の到来を祝福した際に牛の角をかたどった十字の印をパンに焼き付けましたが、キリスト教徒たちはそれに十字架のイメージを重ね合わせて、この習慣を受け継ぎました。さて、うさぎですが、うさぎも春の女神に捧げられていた生け贄の動物で、その早い繁殖から豊穣な生命の象徴としても扱われていました。

こうしてイースターにおける役者が揃ったわけですね。さて、祭りには出店や屋台がつきものです。卵形のチョコレートは、ドイツのイースターで売りに出されたのが、瞬く間に世界中に広まったものです。ちなみにイースターにおける一人当たりのお菓子消費量は、以前はオーストラリアが世界一でした。チョコレート・エッグの消費量もヨーロッパを抜いているとか言われています。

オーストラリア人の甘いもの好き、チョコホリックぶりの面目躍如でしょうか。以前、メルボルンのチョコレート会社が2トンのチョコレートを使って、高さ3メートル、周囲7.5メートルの世界一のチョコレート・エッグを作りましたが、いまではそんな記録も抜かれているのでしょうね。

最近では、ダイエット志向が高まり、お腹の周りを気にするオーストラリア人も増えてきました。果たして今年のイースターのチョコレートの売り上げはどうなりますか。

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