今日はこどもの日ですね。日本のゴールデンウィークも今日で終了です。子どもたちも学校に戻ってお勉強です。
オーストラリアでは全国の子どもたちを対象にした学力テストを実施していますが、この「全国読み書き計算能力テスト」の結果、家庭で英語以外の言葉を話している移民の子の方が、英語を話す家庭の子より成績が良かったということが明らかになりました。
「読む」「書く」「綴り」「文法」「句読点」「計算」の平均スコアが、「読む」以外、すべてで英語を話す家庭の子を上回ったのです。
このテストは、3年生、5年生、7年生、9年生を対象に行われているもので、特にニュー・サウス・ウエールズ州ではすべての学年で、ほかの州に比べて、英語が母国語ではない家庭の子どもの成績が一番良いという結果が出ました。
日本人の移住者の皆さんも、この結果に大いに満足されているのか、それとも、「そんなこと言われても、うちの子はまったく出来が悪いんだから」と嘆いているのか分かりませんが、統計としては移住者の子どもたちにそのような素質があるのは確かなようですよ。
それに、経済協力開発機構(OECD)による国際学力テストの結果でも、オーストラリアの移住者家庭の子どもたちは、そうでない家庭の子より平均点の成績が上だったという結果が出ています。OECDの担当者は、おそらく東アジアの文化的背景による教育観が影響しているのだろうとし、「それらの国から来た学生は教育に対して非常に強い意志を持っていますし、教育が重要だと考えています。そして将来の成功を教育が導くと確信しています」と話しています。
確かにかつての日本も、小さい時から「読み書きそろばん」を言われて育ちましたね。いまでは塾通いでしょうか。「教育ママ」という言葉もありましたね。お子さんに「勉強しなさい!」と毎日叫んでいるお母さん、日本語で話しかけることで子どもの成績が上がるなら、こんな簡単なことはないですね。
オーストラリアの教育関係者は、移民政策や移民選好プログラムが影響しているのではと話していますが、ただし、いくつかの母語を背景に持つ子どもたちには、それほど好成績が見られなかったと言います。はたして日本語の場合どうなのでしょうか? (みなさんが一番良くお分かりでしょうけれど…)
また、このテスト結果により、女の子のほうが男の子より成績が上だったことが明らかになりました。9年生の計算能力テスト以外、すべてのテストがすべての学年で、男子より女子のほうが基準点以上の成績を残しているそうです。「そりゃそうよ」という声が聞こえてきそうですが、恐るべし女子力ですね。とにかく男子は女子に頭が上がらないというのは、子どものうちから植え付けられそうです。
この全国能力テストは、今年は5月11日に全国の学校で実施されます。
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