ある時 アマゾンの森が燃えていた
大きくて強い動物たちは 我先にと逃げていった
しかし「クリキンディ」と呼ばれる小さい「はちどり」だけがそこに残った
そして、くちばしに一摘ずつ水を含んでは、燃えている森の上に落とした
また戻ってきては 水滴をくわえてゆく
そんなことを繰り返すはちどり「クリキンディ」を見て
大きくて強い森の動物たちは笑った
「そんなことして、森の火が消えるとでも思っているのか・・・」
はちどり「クリキンディ」はこう答えた
「私は 私にできることを しているの」
南米エクアドルに 古くから伝わる民話です