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もうテレビはいらない?

最近の日本のテレビは、画面の隅に「アナログ放送の終了まで、あと○日です」というメッセージが映し出されて邪魔でしようがありません。

テレビ放送がアナログからデジタルに変更されて、いままでの古いテレビでは受信ができないということです。

オーストラリアでもテレビのデジタル化が進められていて、これまでのアナログ放送は、2013年末までに地域毎に段階的に停止されていきます。また、すでに地上デジタルテレビ放送は始まっています。各局がデジタル放送の専用チャンネルを新たに設けて番組を放映しています。

【地上デジタルテレビ放送の移行スケジュール】

地       域

実施時期

ビクトリア州ミラデュラ地区

2010年6月30日

南オーストラリア州一部地域

2010年12月15日

クイーンズランド州一部地域

2011年5月5日

首都特別地域と、ニュー・サウス・ウェールズ州中部・南部(シドニー、ゴスフォードを除く)

2012年前半

ニュー・サウス・ウェールズ州北部

2012年後半

タスマニア州

2013年前半

パース、ブリスベンなど

2013年6月30日

ダーウィン、ブルームなどの遠隔地

2013年後半

シドニー、メルボルン、アデレードなど

2013年12月31日

テレビを買い替えないと観ることができないなんて、と怒っている人。ホントそうですよね。こうなったらいっそテレビなんか観ないぞ!と叫びたいのですが、なかには気になる番組もあって、たまには観たいのですが、どうしましょう。

…と、思っていたら、なぁんだ、最近はインターネットでテレビ番組をほとんど観ることができるんですね。日本の番組はもちろん、オーストラリアのテレビ番組も、各局がインターネットサイトに自社番組をアップしていて、アクセスさえすれば数日前の番組までさかのぼって観ることができます。便利ですね。

この便利なサービス、オンラインの「キャッチ・アップTVサービス」というマーケットが広がっているのだそうです。いわゆるテレビ番組配信サービスです。

そこで、デジタル放送受信のために新しいテレビへの買い替えやセットトップボックスの購入をしたくない人は、インターネットでキャッチ・アップTVサービスを利用するのがよいというわけです。

ABCは iView

SBSは自社サイト

チャンネル7は Plus7

チャンネル9は FixPlay

チャンネル10は Watch TV

これらのサイトで、各局の番組が観られます。局によっては視聴期間が一日と短く設定されているものもあり、あとからさかのぼって見忘れた番組を観るということが何でもできるわけではないですが、とりあえず無料でこんなサービスが受けられるのはありがたいことです。

このサービスのおかげで、これまでテレビ番組表を見て、テレビの放送に自分を合わせて観てきたスタイルが、まさにオン・デマンドに、自分の都合に合わせてテレビを見るスタイルに変わってきつつあるわけです。

例えば3年前に始まったABC局のiViewは、一般家庭でのブロードバンドの普及に合わせて広まり、いまでは毎月100万ユニークユーザー数を数えるほどになっています。その多くが子どもたちで、トップ20の番組のうち7つが子ども向け番組です。

視聴の多くはウェブサイトですが、利用者の15%はiPadやプレイステーションでも観ています。

SBSを除き、まだ各局のすべての番組がオンラインで観ることはできませんが、各局共にサービス開始後、急速に利用者が増えていて、視聴できる番組数を増やしているとのことですので、今後大きな市場になっていくことが期待されます。

いまのところ各局が独自に無料配信サービスを行っていますが、米国の無料動画配信サイト「Hulu」ように、いくつかのテレビネットワークが参加するひとつの大きなサイトが誕生すると、オーストラリア最大の動画配信サイトに成長するのは間違いないでしょうね。

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