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頼りになるのは一体誰?

引き続き「Relationships Indicators Survey 2011」から。

あなたにとって大事な人は誰? こんな質問に、「子ども」「夫や妻」「両親」と答える人がほとんどです。まあ、当然と言えば当然ですね。

もちろん、独身で友だちとシェアしている若者は、「両親」「兄弟・姉妹」「親友」と答えていますし、高齢の方は「孫」を挙げています。

興味深いのは、女性の65%が「最も大事な人」に息子や娘を挙げているのに対して、男性は54%しか子どもを挙げていません。自分の子どもに対するこの意識の違いは、やはり出産ということからくるのでしょうか。

また、「最も大事な人」に53%の人が自分の夫や妻を挙げていますが、同棲や事実婚の相手を挙げているのはわずか9%しかいません。これって、何なんでしょうか。正式な結婚による相手と、同棲相手や事実婚の相手とは、その重要性が異なるのでしょうか。(もちろん調査対象者の多くが既婚者であれば、同棲や事実婚の相手を挙げる数字が小さくなりますが、それにしても大きな開きですね。)

また、前回のコラムで収入のことを書きました。「金の切れ目が縁の切れ目」と言いますが、別れる理由はお金がないから欲しいものが買えないとか、お金がないので安心できないとか、自分は節約しているのに相手はしていないとか、そういう理由ではなく、別れの原因はストレスが一番ということです。

つまりストレスが高まり精神的に耐えられないことが原因で、結果として別れてしまうようです。ストレス対応が弱いということですね。背景には、将来の経済的な状況に対して、いまと同じか良くなるだろうと考えている人が、若い人ほど多いということがあります。

いまより良くなると考えている人は、18〜24歳で63%が、25〜39歳で55%がそう楽観しています。これが40〜49歳で39%、50〜59歳で35%、60〜69歳で16%と減少していきます。状況はもっと悪くなると考える人は、60〜69歳で74%、70歳以上で87%に上ります。

若い人ほど楽観的、高齢者ほど悲観的な現実があります。楽観的だからこそ、若い人ほどひとたびストレスが生じるとなかなか対処できないのでしょう。高齢者はそれだけ経験や体験を重ねて対処の仕方を身につけているのか、ストレスに弱いということが少なくなります。

ストレスを感じた時、助けてもらいたいと思うのはもっともですが、そんなとき頼りになるのは誰でしょう? 一番頼りにしているのが友だち、親友です。次いで、パートナー、そして家族の順となっています。カウンセラーや神様は、頼りの順位では下の方です。気晴らしに旅行に出かけたり、酒に逃れたりする人はずっと少ないようです。

特徴的なのは、女性は男性よりも、まず友だちに助けを求める人が多いようです。女性の43%が友人を挙げているのに対して、男性は28%しかいません。オーストラリアのマイトシップは一体どこに行ってしまったのでしょうか。

男は家族や妻に助けを求めるようで、やはり男は総じてマザコンだということがはっきりしましたね。

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