今週の主な予定、イベント

9/5（月）米国・トロント休場（レイバーデイ）、ユーロ圏7月小売売上高

6（火）日銀金融政策決定会合（～7日）、RBA理事会（4.75％で金利据え置き予想）、豪州Q2経常収支、ユーロ圏Q2GDP改定値、米8月ISM非製造業景況指数、コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演

7（水）日銀金融政策決定会合（～7日）、豪州Q2GDP（予想前年比+0.6％、前回+1.0％、前期比+1.0％、前回-1.2％）、英7月鉱工業生産、独7月鉱工業生産、カナダ中銀政策金利、Ivey購買部協会指数、地区連銀経済報告（ベージュブック）、スティーブンスRBA総裁講演、エバンス・シカゴ連銀総裁講演

8（木）豪州8月雇用統計（失業率　予想5.1％、前回5.1％、就業者数　予想+10.0千人、前回-0.1千人）、日本7月国際収支、英国中銀政策金利（0.5％で据え置き予想）、欧州中銀政策金利（1.50％で据え置き予想）、米国7月貿易収支、新規失業保険、オバマ大統領経済雇用対策

9（金）日本Q2GDP、独8月CPI、英8月PPI、カナダ8月失業率、カナダ8月住宅着工、米7月卸売在庫

マーケットの焦点

キーワード―　今週は金利週間（各国中銀政策会合―豪、日本、カナダ、韓国、英国、欧州）、野田新政権の円高対策、8日―オバマ大統領”経済雇用対策”発表、中国8月各種指標（CPI、小売、鉱工業生産）、週末G7(マルセイユ）、豪州指標（RBA理事会、経常収支、GDP、雇用統計、スティーブンス総裁講演）

早いものでもう９月です。先週の金融市場は前半はリスク選好の流れが続きましたが、後半は欧州不安のぶり返しや予想を大きく下回る米国8月雇用統計を受けて荒れ模様となりました。前週から落ち着きを取り戻していた金融市場で、株価や商品相場もそこそこ堅調を維持しましたが、通貨市場ではリスク通貨であるユーロや豪ドルが週末に向けて軟調地合となりました。

欧州問題では先週ギリシャ議会予算監査当局から悲観的な財政赤字予想が出たり、金曜日にはEU、IMFとギリシャが協議を中断したとのうわさも流れユーロを下押ししました。

尤も週末にギリシャのベニゼロス財務相は「EU、IMF、ECBと同国政府は危機意識とそこからの脱却で共通認識を持つ」と強調していますが。

金曜日の弱い米雇用統計とともに、欧米の景気財政問題は引き続き最大の市場の懸念材料であるようです。

今週も上記”キーワード”で述べたように材料豊富な一週間です。

特に8日夜（米国時間）にオバマ大統領が雇用創出・景気刺激策を明らかにしますが、2012年の大統領選に向けた民主党の経済政策の骨組みが示されるものとして注目されます。

また6日～7日の日銀会合では円高・デフレ対策としての追加金融緩和が予想されます。野田新首相は財務相在任中に3回の円売り介入を実施していますが、安住新財務相と共に”震災復興のこの時期に円高は日本経済にとって致命的”との認識を持っています。週末G7では他のG7当局といかに円高懸念を共有できるかがポイントとなります。今週も円高に対する日本当局の対応と週末G7が注目されます。

8月後半にかけて落ち着いてきた相場ですが、実際は欧米財政並びに景気懸念や長引く円高など市場を取り巻く環境に大きな改善はありません。

引き続きリスク回避とその巻き戻しの動きにボラタイルな展開が予想されます。

豪ドルマーケット

先週の相場レンジ　AUDUSD 1.0561-1.0764　AUDYEN 81.08-82.82

今週の予想レンジ　AUDUSD 1.0450-1.0750　 AUDYEN 79.50-82.50

今週の豪ドルは下値不安と押し目買いの綱引きでしょう

先週の豪ドルは”上げて下げる”展開でした。

週初はリスク選好の動きが活発で堅調地合となり、木曜日に発表された国内7月小売売上高（+0.5％予想+0.3％前回-0.1％）、Q2民間設備投資（+4.9％、予想+4.0％、前回+7.7％← +3.4％から上方修正）が共に強い数字であったことから、週中高値1.07台半ば、82円台後半に上昇しました。

しかし欧州の財政不安の再燃（上述）や、金曜日に発表された米国の8月雇用統計が予想を大きく下回る結果となり、市場のリスク回避の動きが一気に強まって1.06台前半、81円台半ばまで値を下げ、週明けの本日も1.06割れ、81円台前半に続落しています。

景気減速懸念がある豪州経済において、先週発表された小売売上高や民間設備投資の強い数字は久々に明るい材料でしたが、いかんせん欧米不安が豪ドル一段高を妨げる結果となりました。

今週は”マーケットの焦点”でも申しましたように豪州国内でもRBA理事会を皮切りにQ2GDP、8月雇用統計、スティーブンスRBA総裁講演など多くのイベントが予定されています。

特に先週に続いて今週の各種指標が景気安心感を与えるかどうか？関心が集まります。

その他にも日米欧三極の動きをはじめ週末の仏G7、各国中銀金融政策会合など材料満載の一週間です。

残念ながらリスク回避か選好の動きか？未だに結論は出ず、神経質な展開が続くことを覚悟した方が良さそうですが、秋口から年末にかけての相場を占う上で重要な一週間となりそうです。

それでは 、今週も　Have a nice WEEK!!!

Junax Capital, Sydney

Joe Tsuda

サンプル例を添付させて頂きます。

「29_december_2010.pdf」をダウンロード

・現在セントラル短資FXブログに執筆中！

http://www.central-tanshifx.com/

ご注意！

本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、

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