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今日はもちろんメルボルン・カップのお話

いよいよメルボルン・カップですね。

首相自ら賭けに勝ったといって大喜びするお国柄ですから、今日はオーストラリア中、お祭り騒ぎのような一日になります。

第1回のメルボルン・カップは、1861年11月7日に開催されました。フレミントン競馬場の3キロのコースを走りましたが、当時は競馬場とはいってもまったく整備されていないブッシュ同然の馬場でした。

栄えある第1回の優勝馬はArcherという馬ですが、なんと、レースに参加するためにニュー・サウス・ウェールズ州のNowraからメルボルンまで、885キロを走っていったのです。当時は馬を運ぶ車なんてなかったんですね。ご苦労さまです。

ところでこの第1回のレース、たまたま、探検家のバークとウィルスの遭難のニュースにより、あまり注目されませんでした。今日の国民挙げての熱狂ぶりとは大違いだったようです。

さて、興奮する賭けですが、TABというエージェントを通して賭けをしていますね。このTABは、Totalizator Agency Boardの略で、Totalizatorは掛け率表示機のことです。オーストラリアでは1932年にメルボルンで最初に使用されました。

そういえば殖民開拓当時、もともとオーストラリアに馬はいなかったわけで、最初の移民船団が南アフリカから7頭の馬を運んできました。その後、内陸部の開拓や探検に馬が活躍することとなります。

最初の競馬レースは1810年にシドニーのパラマッタで行われました。その時、馬はレース場を時計回りに回ったので、いまでもニュー・サウス・ウェールズ州とクイーンズランド州では時計回りに、その他の州では反対に走るようです。(確認していませんが、多分そうなんでしょう。)

昔は競馬場のレースのほか、長距離レースも行われていて、ニュー・サウス・ウェールズ州のオレンジとダボの間を走る154キロレースなんてのがありました。たった2頭が参加し、優勝馬は10時間半走り続けたといいます。(まあ、途中で休んだと思いますが)

年に一度のお祭りですから、普段賭け事をしない人も、今日ばかりは馬に賭けてみるかとTABに行くようです。皆さんのオフィスでも、みなでくじを引いて馬を決めたりしていませんか?

さて、今年はどの馬が優勝するのでしょうか。

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