2011年11月20日掲載
メルボルンでは2回目となるBig in Japan。会場は去年同様1000£Bend、出演アーティストは5組で開催された。シドニーで開催されて間もなくメルボルンへ移動してきたと語っていたアーティストたちは、比較的メルボルンの会場が小さめなので楽しみだと語っていた。
KYOZIN YUENI DEKAI(巨人ゆえにデカイ)さんは男性二人組みのバンド。大阪を中心に活動している。自分たちが好きなことをやっているのでリスクも高いけれど、自分たちがやるべきことをして楽しまないといけないと話してくれた。即興でもあり、ある程度決まったリズムのみが彼らの音楽。名前通り、KYOZINになってのパフォーマンスに観客は最初は唖然。ギターとドラムから生まれてくるパワーに次第に盛り上がりを見せた。
コンテンポラリーダンスを披露したYuko Kaseki(可世木祐子)さん。小さくて細いからだ全体を使って表現される作品は、周りの観客の視線を一手に集める。生きるか死ぬかの狭間から生まれるエネルギーをめいいっぱい使って表現するのが特徴。この日もビニール袋を頭に被るパフォーマンス。普通の人の“生”に対する渇望や身近にある“死”、そこからあふれ出す大きなパワーがみなぎっているような作品。音楽をあまり使用せずにパフォーマンスのみで表現するのだが、たった20分の作品の中にグイグイ引き込まれていった。
メインで登場したのはFuyuki Yakmakawa (山川冬樹)さん。骨伝導マイクを顔に身につけ、頭をたたいて出てくる本能に近い音とホーメイが会場に響く。さらに心音をマイクで拾いながら、そのスピードもコントロールしてしまう。その音をベースにギターとシンバルをかき鳴らし、魂があふれたようなパフォーマンスがなんとも心地よく、会場が盛り上がったのは言うまでもない。
OVe-NaXxさんはキャッチーなメロディにノイズを重ねたDJパフォーマンス。懐かしいマリオの曲で始まり、breakcore/raggacoreサウンドが会場をダンスホールと化す。コラボしたONNACODOMOさんが即興で作り上げる映像も、かわいらしいおもちゃや日常にあふれる“小物”を使用した映像。電子音楽に乗せる映像にはアナログ感もあふれていて面白い。
ちなみにOVe-NaXxさんはメルボルン在住で、現在開催されているMelbourne Music Weekにも出演される。かならず乗せてくれるので絶対楽しめるはず。
アート系の人たちが多く集まった1日目、他のメディアでも注目を集めていただけに2日目はさらに盛り上がったことだろう。来年の開催が今から待ち遠しい。
※今回出演された5組のアーティストにインタビューをさせていただきました。
その模様は近日掲載予定、どうぞお楽しみに!
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