なんだか日本では「婚活」が流行っているのだとか。「就活」はお馴染みですが、「婚活」とは…。

最近ではインターネットを利用したオンラインでの婚活も人気のようです。「ネット婚活」というようです。登録して自分の顔写真やプロフィール、血液型から収入までアップして、選んでくれるのを待つというわけですね。

昔は近所の世話焼きおばさんが、「いい人がいるのよ」などと言って紹介していましたが、ビジネスとして結婚相談所ができ、会員制の紹介ビジネスも大盛況になりました。合コンからお見合いパーティーに発展し、ついにネット婚活となるわけですが、どんな形態になったとしても、求められているのはひとつです。

男性には「年収」が、女性には「容姿」が最重要条件として求められているのが現実です。

いまでは、いかに婚活に成功するかという「婚活マニュアル本」などもいくつも出版されているほどで、出会いのなかった人の切実な願いにつけ込む商法がはびこっているようです。

婚活で勝利するコツは「笑顔」なんだそうですね。たとえそれほど容姿が人並みか、それ以下でも、笑顔で訴えると違うようですね。（でも、「笑顔に騙されるな！」という格言もありますから、用心、用心）

ところでオーストラリアでは、オンラインのお見合いサイトでの詐欺被害が急増しています。1600人以上から被害に遭ったとの報告があり、被害総額は1700万ドルに上ります。昨年は1500万ドルでしたから、被害が増えています。しかし、平均して一人約1万ドルです。そんなに使うものなんですかね。

真面目に彼／彼女を探して、交際をしようと考えている人をターゲットに、最初はその振りをして近づき、次第に打ち解けたところで、相手の個人情報を手に入れたり、場合によってはお金を出せるなどして騙す手口です。

報道された例では、オンラインのデートサイトを利用した医者が、数年間で300万ドル以上も支払ったということがありました。

背景にはデートサイトを管理する会社の杜撰な運営もあるようですが、個人情報を明らかにするわけですから、かなり慎重にしないと、知らないうちにカード口座からお金が引き出されていた、なんてことになりかねません。

日本のネット婚活でも、最初からナンパ目的で利用する人もいますから、気をつけないといけません。

理想の人を求めての婚活ですが、我を忘れてのめり込み、気がついたら…などということのないように、自分をしっかり保つ必要があります。

（水越）