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1年間って、何日あるの?

来年、2012年はオリンピックの年ですね。オリンピックが開催されるということは、「Leap Year」、うるう年でもあります。2月が29日あるんです。一日多く働かないといけません。

ところで「うるう年」はオリンピック同様、4年に1回やってきて、2月が1日増えるのですが、これは昔々、「グレゴリオ暦」で決められたもので、1年を地球が太陽をまわる時間で365日と定めたのですが、実は365日きっかりでまわっているわけではなくて、実際には365.2422日かけてまわっています。

そうなるとこの端数の0.2422日が気になります。時間にすると約6時間です。地球が太陽を4回まわると、6×4=24時間で、一日分になります。そこで4年に一度、365日に一日足すことになったというわけです。

…と、ここまでは小学校で習ったことですが(多分)、実はもっと正確にいうと、0.2422×4=0.9688で「1」ではありません。そのため一日増やしてしまうと今度は約11分多くなってしまいます。じゃ、どうするかというと、4年に一回うるう年を設けますが、西暦が100で割り切れる年は普通の年(平年)にして、さらに西暦が400で割り切れる年はうるう年にすると決めました。例えば2000年は、100で割り切れるから平年なのですが、400でも割り切れるのでやっぱりうるう年となります。まあ次回は2400年ですからあまり関係ありませんが。

関係あるといえば、来年の秋分の日が9月22日になるということですか。秋分の日というと9月23日だったと思うのですが(1979年からずっと9月23日です)、これも地球と太陽のズレの関係から、当面は4年に1回、9月22日が秋分の日となるようです。

うるう年は世界中でうるう年ですから、オーストラリアだって2012年のFebruaryは29日あります。でも、28日しかないと言い張るところがあるようです。

信じられないと怒った読者が新聞に投稿して初めて知ったのですが、この人が1年間有効の定期券「MyMulti 1」を買ったところ、通常は、例えば12月9日に購入すると、有効期間は12月9日から翌年の12月8日となります。ところが有効期間が2011年12月9日から2012年12月7日になっていたんです。

「一日少ないじゃないか!」と文句を言うと、1年間の定期券は有効期間が365日だからというわけです。うるう年の366日は計算されず、あくまでも365日だというのです。それにチケット認証の機械が対応していないというのです。

この読者は、そもそもうるう年は18世紀のグレゴリオ暦以来、世界中で使われてきているもので、今どきうるう年に対応できないシステムなんて一体、どうなっているんだ!と、ニュー・サウス・ウェールズ州交通局に怒り心頭になっているのです。

機械が対応できないなら、一日分の無料パスを発行すれば良いし、いくらでも対応策はあるはずです。期間を「1年間」と考えるのか、あくまでも「365日」とするのかですが、たとえ4年に一度366日だったとしても、1年は1年です。

オーストラリアに長く住んでいると、さまざまなことに慣れてきて、そんなに驚くこともなくなってきましたが、久し振りに「オーストラリアの不思議」がひとつ増えました。

(水越)

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