いま日本では、消費税の増税が議論されていますね。財政が破綻状態で、国の税収を増やさないことには先行き大変なことになるということです。特に社会保障費が増え続けていて、そのお金の工面をするために消費税を上げるというわけです。
医療費、特に老人医療費が増加していて、さまざまな改革案がでています。要は個人負担をもう少し増やそうというものです。
そんな折り、日本のお医者さんの話しを聞きました。
生まれてくる子どもの性別は、基本的に男女半々かと思っていたのですが、男性が53%で女性が47%なんですって。少し男性が多いんですね。
でも、男性の方が早死にして、成人になる段階で男女の比率は1対1になるのですが、寿命が女性より短いために、高齢者になるほど今度は女性が多くなるわけです。
女性の寿命、いわゆる生き残り率が高いのは、女性が強いからだそうです。この先生はもともと外科医なので、手術を施す際に、男女の痛みや我慢の度合いを比較するそうです。
そうすると圧倒的に男性の方が痛みに弱い、我慢できないというのです。術後の痛み止めの使用回数がかなり違うそうです。女性は、「こんな痛みだったら、お産の方がよっぽどつらかった」というほどで、女性が痛みに強いのは、やはり出産できる身体になっているからではないかといいます。
「女は弱し、されど母は強し」ということですかね。
病気を治すということについても、治り難い人、早く治る人の2パターンに分かれます。例えば手術をしたあと、合併症が現れる人には男性が多く、女性は少ないそうです。これは皮下脂肪などの要素もありますが、それ以前の問題があります。
頭でいろいろと考えてしまって知識がある人ほど、身体がついていかないそうです。身体が先についてくる人ほど、どんどん治りが早くなっていきます。
(いや、別に、男性は頭を使い、女性は何も考えないというわけではありません)
頭でっかちといわれる、教師や医者は、あまり回復が早くなく、医者をとにかく信じていく人と、いや待てよ、この先生はこう言っているけど、ほかの先生は違うし、本にはこう書いてあるし…などと考えてしまう人とでは違うんです。「病は気から」「気のもちよう」などと言われますし、精神的な部分が大きく影響しているようです。
いろいろな治療に対して患者が前向きに受け入れられるかどうかも大きいようです。治療を医者と一緒にやっていくんだという考え方ができる人と、治すために仕方なく治療を受け入れているんだという考えの人とでは、その治療結果が違ってきます。
医者にこういわれると、日頃の自分の生活態度が見直されます。男女の差だけではなく、心構え、生きる姿勢の問題ですね。やはりなにごとも前向きに、信じていくことが大事なようです。
(水越)
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