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電車乗るなら、話すな!音出すな!

シドニーとニューカッスルを結ぶ電車で、車内で騒音を禁止する試みがスタートしました。

シドニーから北に電車で約2時間半の距離にあるニューカッスル。この区間の電車を利用する人にとって、車内で大声で話されたり、音楽を大音量でかけられたりすると、長時間の間、騒音に悩まされてしまい、静かに本を読んだり、新聞を読んだりということに集中できなくなってしまいます。

そんな苦情対策に州政府は騒音禁止車両を導入することになったわけです。

実際は、6両や8両編成の電車の場合は先頭と最後尾の車両を、4両編成の場合は最後尾の車両を騒音規制車両にするというものです。

日本の女性専用車両のように、特定の車両に乗り込む場合は規制がありますよということですね。

この試験導入は3カ月間実施されて、その効果が検討される予定です。実際に効果があるとなれば、他の長距離列車にも広げていくということですので、そのうち州内の電車ではあまり大声を出したり、音楽をかけたりということができなくなりそうです。

一般の乗客へのアンケート調査によると、約70%の人が車内での大声の話し声に不満を持ち、また、67%の人が音楽のボリュームの大きさに苦情を示していることが分かりました。

この騒音禁止車両は、すでにクイーンズランド州のブリスベンでも実施されています。効果のほどはどうかというと、騒音規制を歓迎する人がいる一方で、実際に規制が効果を上げていないと不満を持つ人もいます。

規制といっても、結局、「車内では騒音を出さないように」「大声で話したり、大音量で音楽を聴かないように」などというポスターを掲示する程度です。

誰かが騒音を出した場合は、周りの乗客がそれとなく注意をするということに期待するしかないわけです。

そんなことでオーストラリア人に公衆道徳の遵守を期待できるのか? というもっともな疑問が浮かびます。オーストラリア人にとって「respect other people」などということは、一番苦手なことではないのか知らん。

携帯電話の規制がまったくされていませんので、はたしてこの車両騒音規制が効果を上げるのかどうか注目されています。

それにしても、日本のように、全員無言で下を向いて携帯をいじっているという光景も不気味なものがありますが。

(水越)

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