将来の不安と言えば、日本ではこのところ原発や放射能の問題が大きな不安となっていますね。
東京では毎週金曜日に、首相官邸前にたくさんのデモ隊が集まるという現象が起こっています。「デモ隊」といっても、普通の市民が家族連れで集まったりしているもので、昔のような組合や学生組織によるデモ行進とは違います。それほど一般の人たちが、原発や放射能に対して不安を感じているということなのでしょう。
さて、その一方、オーストラリアでは…
何しろ、幸福度調査で2年連続「幸せナンバーワンの国」となったわけですから、不安なんてこれっぽちもないのかもしれません。(OECD Your Better Life Index 2012) ちなみに日本は、19位から21位に後退しています。
最近の世論調査では、どんな不安を抱えているかというと、まず将来の自分のキャリアが一番の心配事のようです。
次いで、自身の目標達成と、全般的な将来の暮らし。そして、他人にどう見られているか、職場や学校でうまくやっているかどうか、と続いています。
ただし、性別で見てみると、しっかりと男女の違いが現れてきます。
[男性]
(1)自分の将来のキャリア
(2)自分の目標達成度
(3)全般的な将来
(4)他人が自分をどう見ているか
(5)職場や学校でうまくやっているか
[女性]
(1)自分の将来のキャリア
(2)全般的な将来
(3)自分の体重
(4)自分の目標達成度
(5)他人が自分をどう見ているか
そうなんですね、女性にとっては体重の問題は大きな不安材料なんです。
いずれにしても、自分自身の仕事や将来のことが一番心配で、社会的な問題にはあまり関心がないようです。
自己中心的な傾向はオーストラリアに限ったことではないのでしょうが、それにしても自分の仕事から体重や他人の視線まで、オージーにとっての関心事はきわめて自分自身の半径数メートルの範囲という感じですね。
シリアの内戦や、ヨーロッパの経済不安、環境問題や炭素税、与野党伯仲の政治まで、まあほとんど関心がないか、心配事には当たらないというのでしょうか。
日本の場合は3.11以降、どうしても原発問題が大きな関心事ですし、消費税増税も暮らしに大きな影響を与えますから、避けて通れないのでしょうが、オーストラリアははたして、身の回りの心配をしつつ、来年も「幸せナンバーワンの国」となるのでしょうか?
いや、なによりも今は「オリンピック」が最大の関心事でした。
(水越)
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