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ブログ第二百十三回 料理とワイン24

Monday 10/09/2012

月曜日の昼間っから、またまた食いしん坊と呑兵衛たちが集合。

我々が引っ越すことになり、そのお別れ会を兼ねての食事です。

この集まり、4年前にHideさんとはじめて、今回が24回目。

随分と難題を吹っかけて、Hideさんに苦労させましたが、楽しい時間であったのは事実。

 

今回も、Jams元社長のMさん宅。ゲストに元Monkey Maggicのレストラン・マネージャーHidetoshi君を迎えて、ワイン談義が弾みます。

さてテーマは、"ギリシャ料理"。

引越し先のメルボルンは、アテネに次いでギリシャ人の人口が多い都市というところからきたお題。

Hideさん(Sushi E)と寺本さん(Bills)両シェフの頭を悩ませたのは言うまでもありませんが…。

 

さて、いつものようにChampagneで乾杯!

左、NV Taittinger。アップル・ブロッサム、アプリコット、クインス、ナッツの複雑で心地よい香りが魅力的。最初はシャイな印象だけれど、飲んでいるうちにディテールが豊富に感じられ、余韻まで長くきれいに伸びているよう。上品なChampagne。Score: 18/20

右、2002 Veuve Clicquot Ponsardin。堅牢なミネラルと固めの酸、直線的な抜けのよさと、ふくよかな味わいが共存している、複雑なワイン。スケール感はまずまずと言ったところだけれど、舌の上を転がる時の存在感は素晴らしい。レモン・コンフィ、ジャスミン・フラワー、ライム、ミネラルの香り。Score: 19/20

 

 

Mさんのツマミ・プレート。

 

 

 

BBQで蛸を調理中の寺本氏。

 

 

まずは、寺本さんの前菜から。"冷製のスパゲティーニ、蛸のマリネ、ロケットとフェンネル"。カッペリーニではなくてスパゲティーニを使ってテクスチャー重視。蛸は、塩コショウ、レモンジュース、オリーブオイルでマリネし、BBQで火あぶりの刑。スライスされた蛸はやわらかく、生のアスパラガスやフェンネル、キュウリのシャキシャキ野菜と対照的で、口の中で楽しめる料理。シンプルな味付けなので、シャンパーニュがいい相性。

 

 

 

2004 Bernard Moreau Chassagne Montrachet。香ばしさと、ヴァニラ、バタースコッチ、アーモンド、シトラスがミックスされたボリュームたっぷりの香り。アタックは香りの持つイメージどおり、ミドルからは、意外としっかりとした酸を伴って、引き締まったフィニッシュを迎えられます。Score:16.5/20

 

 

2皿目はHideさん。"ギリシャ風おせち"。??? ギリシャにおせちがあるならこんな風?

エビ、お米と牛ひき肉を詰めたカプシカム、オムレツ、ヨーグルトを詰めたチェリー・トマト、ジャガイモと明太子のクロケット、フェタ・チーズ、ケイパーベリー、フムス。彩り鮮やかで、食欲をそそる一品に仕上がったんじゃないですか、Hideさん!

 

 

寺本さんのメイン・コース。"豚肉の紅茶煮込み"。レモンティーでじっくり煮込まれたトロトロの黒豚肉とドライフルーツ(プラム、アプリコット、洋梨)。ソースは、チキンストック、白ワイン、紅茶,フルーツのコンポートの汁。クレッソンはダイナミックに盛り付けられていますが、歯ごたえと苦味がいいアクセントなのです。Robert MondaviのCabernet Sauvignonといいマリアージュ。

 

 

2005 Maboroshi Russian River Valley Pinot Noir。カリフォルニアのPinot Noir。以前、この会の"トスカーナ料理"のときに、2004年のヴィンテージを頂きましたが、今回は2005年。サワー・チェリー、プラム、ミント、鉄、スモーキーな香り。まだ少し攻撃的だけど、凝縮した果実味に、上質な酸の存在が高い。芯の強さが伺えるしっかりとした余韻も魅力。Score: 16.5/20

 

1999 Dominique Laurent Gevrey Chambertin 1er Cru Lavaux St Jacques。タイトなタンニン、しっかりとした酸、硬質で重いミネラルが一体となった、細身でいて強い構造。果実の密度は高いけど、まだ開ききっていないよう。プラム、チェリー・リキュール、サンドライ・トマト、燻製香。Score:18/20

 

 

1990 Robert Mondavi Cabernet Sauvignon。カリフォルニアのナパ・ヴァレーの代表的なワインの一つ。20年以上前のヴィンテージのこのカベルネは、細部まで配慮された、実に落ち着いて飲めるワイン。タンニン、酸ともに強さがあるけれど、口当たりがやわらかく、適度に枯れた風味の味わいが抱きしめたくなる。カシス、フィグ・リーフ、黒オリーブのタップナード、スマック、丁子、燻製肉の香り。Score: 18/20

 

1996 Dalwhinnie Cabernet Sauvignon。Vicのカベルネは、ドライ・プラム、なめし皮、ヴァニラ、土、ローズマリーの枝といった、野性味とスパイスのバランスの良い香り。非常になめらかなタンニン、やわらかく広がる果実味、そしてスパイスがきれいなプロポーションを保っているようです。Score: 17.5/20

 

 

Hideさんのデザート、"ヨーグルトのアイスクリームとラズベリーのソルベ、ハニーとピスタチオのペイストリー"。アイスクリームとソルベの食感の違い、フィロ・ペイストリーのサクサク感も楽しまさせてくれましたよ。Sauternesがやっぱりいいマッチングだな。

 

 

 

2000 Pegasus Bay 'Finale' Noble Chardonnay。シャルドネから造られたデザート・ワインです。トロリと濃厚で、スパイスやスモーキーさが加わって豊かで複雑な味わいになっている。高いミネラルが骨格を形成していて余韻も長い。ドライ・アプリコット、ジャックフルーツ、ハニー、アーモンドの香り。Score: 18/20

 

1998 Chateau d'Arche。デザート・ワインとなるとやっぱりソーテルヌ。チャーミングかつエレガントなワイン。マーマレード、ハニー、オレンジ・ピールの香りがグラスの中から飛び出してきます。しっとりとした質感と優雅な甘味、そして適度なミネラルが印象的。余韻も深みがあって◎。Score: 17.5/20

 

Tumburlaine Reserve Framboise。これって開けましたっけ? 私テイスティングしてないや。想像でテイスティング書いてみるとします。ラズベリーやチェリーの温かみのある香り。ゆったりと広がるソフトな果実味は凝縮されていて、なめらかでバランスが良い。Score: ?/20

 

 

 

 

 

 

これまでのこの"料理とワインの会"を振り返ってみると、食べることと飲むことが好きなメンバーと過ごすことで、程よく刺激されて、改めてワインと料理の探求心を追及することができました。

 

この会も私たちにとっては最後になりましたが、Hideさんが新しいソムリエを迎えて続けてくれたらいいなぁ、と期待しています。

 

また、シドニーに戻ることがあれば、お邪魔したいものです。

 

みんさん、ありがとうございました。

 

そして私の奥さん、いつも帰りの運転ありがとう。

 

 

 

 

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